道教委　高・特新任副校長研修会　企画力・調整力発揮を　上林教育指導監が講話

（道・道教委 2020-08-19付）

　道教委は、本年度公立高校・特別支援学校新任副校長研修会をオンデマンド配信で実施している。上林宏文教育指導監が「学校の組織マネジメント」と題して講話。副校長の職務、今日的な教育課題と副校長の役割を伝え、ＩＣＴ環境の整備や教員の育成に向け、企画力・調整力を発揮するよう期待したほか、学校経営のビジョンづくりに生かす「ＳＷＯＴ分析」の活用事例を紹介した。

　道教委は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、本年度の研修をオンデマンド形式で実施。説明や講義の動画を受講者がパソコンなどで視聴し、ワークシートに記入・提出する。配信期間は９月末まで。

　上林教育指導監は「学校の組織マネジメント」と題して講話。副校長に求められる資質・能力として、「教育理念とリーダーシップ」「経営ビジョンの構想を助ける力」「学校の協働体制の構築を助ける力」を挙げ、新たな教育課題をいち早く把握し、自校の教職員に伝えてやる気を引き出す役割を求めた。

　特別支援学校におけるＩＣＴ活用に向けては、端末・通信環境の整備、活用できる教員の育成、推進体制の整備などにおいて企画力・調整力を発揮するよう期待。

　学校における働き方改革に向けては、『働き方改革の手引　Ｒｏａｄ』を学校の実情に応じて工夫して活用するよう期待。「時間外勤務の縮減がゴールではなく、教育活動の質を高め、持続的な職場を主体的につくる学校文化を定着させることが重要」とし、働き方改革の本来の趣旨を教職員に説明する、取組の成果を具体的に評価して伝えることを求めた。

　このほか、学校内外の環境把握と解釈に努め、学校経営のビジョンづくりに生かすＳＷＯＴ分析（スウォット分析）の活用事例、ミドルリーダーの育成に向けた学校の取組を紹介した。

※キーワード「ＳＷＯＴ分析」

　強み（Ｓｔｒｅｎｇｔｈ）、弱み（Ｗｅａｋｎｅｓｓ）、機会（Ｏｐｐｏｒｔｕｎｉｔｙ）、脅威（Ｔｈｒｅａｔ）から、全体的な評価を行う企業における分析の手法。

(道・道教委 2020-08-19付)