道教委　本年度外部人材配置状況　学力向上２１８人　外国語６７人　郡部での人材確保に課題も

（道・道教委 2020-08-17付）

退職教員等外部人材活用事業配置状況（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は、退職教員等外部人材活用事業の配置状況をまとめた。本年度の配置人数は、学力向上非常勤講師が前年度比１１人増の２１８人、外国語活動講師が１３人減の６７人。合計２８５人で、ここ数年横ばいで推移している。チーム・ティーチング（ＴＴ）や少人数指導、放課後の学習サポートなどによる基礎学力の定着などの成果を報告した一方、郡部における人材確保の困難さを課題として示した。

　事業は、理数教育の充実、児童生徒の学力向上に資することを目的に、退職教員や社会人等を非常勤講師として配置しているもの。配置講師は、小・中学校または義務教育学校の取組を支援するための講師、小学校等での外国語活動講師（社会人等外部人材）。

　本年度の配置状況をみると、学力向上非常勤講師は、小学校が１４７人、中学校が７１人の計２１８人で前年度に比べ１１人増えた。外国語活動講師は、１３人減の６７人となった。

　学力向上の成果として、「ＴＴや少人数指導で、学習内容が十分に身に付いていない児童生徒に対して重点的に学習サポートを行ったことによって、つまずきの原因を把握し、基礎学力の定着につながった」ことなどを挙げた。

　一方、特に郡部で講師として適当な人材の確保が難しい現状にあることが課題となった。

　外国語活動については、成果として「コミュニケーション活動における正しい表現や発音を習得する上で効果があった」「ネイティブな発音や体験的な活動を通して外国語への興味・関心を一層高めることができた」ことなどを挙げた。一方で、授業の改善・充実を図るため、講師との間で十分な授業の打ち合わせ時間を確保することなどの課題が浮かび上がった。

(道・道教委 2020-08-17付)