道教委 ＩＣＴ活用した授業改善　端末で英作文 答え推理　幕別清陵高の授業公開など

（道・道教委 2020-08-12付）

　【帯広発】道教委は７月３０日、幕別清陵高校でＩＣＴを効果的に活用した授業改善プロジェクト研究協議会を開いた。推進校と協力校の教諭１８人が参加。幕別清陵高は、生徒が端末で自由に英文をつくり、答えを推理する授業を展開した。また、鹿追高校の俵谷俊彦校長の講演や本年度の研究内容の報告などを行った。

　十勝教育局と幕別清陵高が主管。ＩＣＴを活用した授業改善に向け、協力校とともに研究テーマを共有することで、今後の研究の推進や指導力の向上を図ることが目的。推進校は幕別清陵高。協力校は帯広三条高校、帯広緑陽高校、鹿追高校、清水高校の４校が務めている。

　はじめに、幕別清陵高の澤田慎也校長があいさつ。高校のＩＣＴ活用について関心が高まっていることにふれ、「授業公開や講演を通して、ＩＣＴのメリット・デメリットを把握し、各校の取組の一助となることを期待する」と述べた。

　続いて授業公開。数学＝の習熟度別授業と、コミュニケーション英語＝の授業を公開した。

　うち、コミュニケーション英語＝の授業は「ロイロノート」を活用。生徒を２人１組にして液晶画面の前に立たせ、教諭がほかの生徒たちに問題となる写真を提示した。

　生徒はヒントとなる英作文をタブレット端末で自由につくり、ロイロノートを使って集約。回答者の生徒は、ヒントを見ながら答えを推理した。

　「スフィンクス」の問題で生徒は、「Ｉｔ　ｉｓ　ｂｉｇ　ｓｔａｔｕｅ」「Ｉｔ　ｉｓ　ｎｅｘｔ　ｔｏ　ｐｙｒａｍｉｄ」などの構文を考え、分かりやすく伝える文章を作成。また、液晶画面にすべての英文を集約することで他の生徒の作文を読み、各自の英語表現を比べることにつなげた。

　このあと、鹿追高の俵谷校長が「ＩＣＴ活用の未来」と題して講演し、探究的な学習の時間にＩＣＴを活用している事例などを紹介。

　また、幕別清陵高における本年度の研究方針が報告され、推進校教員やチーム員で共通認識を図った。

(道・道教委 2020-08-12付)