青春アスリート応援アンバサダー　日ハム・田中さん就任　学校訪問など予定　道教委

（道・道教委 2020-08-11付）

田中さん（左）は応援機運盛り上げを約束した

　道教委の小玉俊宏教育長は６日、道庁別館で記者会見に臨んだ。青春アスリート応援アンバサダーに、プロ野球北海道日本ハムファイターズの元選手で球団スペシャル・アドバイザーの田中賢介さんが就任したことを報告。「草の根教育実習システム」構築の概要にもふれ、質の高い教員志願者の確保とともに、地域活性化につなげる意欲を示した。

　小玉教育長は、部活動の集大成の場を失った生徒のため、様々な活躍の機会を提供する「もうひとつのクライマクスプロジェクト」（７月８日付１面既報）の応援アンバサダーに、北海道日本ハムファイターズ・スペシャル・アドバイザーの田中さんが就任したことを報告。「卒業するアスリートを応援したり、学校を訪問して生徒を激励したりするなど、本道を挙げて応援機運の盛り上げに力添えを」と述べた。

　ふるさと納税サイトや道教委ホームページから、ふるさと納税の寄付の募集を開始したことにふれ、卒業するアスリートや部活動の振興のために活用すること、寄付時に激励や感謝のメッセージを寄せてもらい、学校や競技団体に紹介する考えを示した。

　田中さんは「道内企業の皆さん、北海道の皆さんと力を合わせ、子どもたちのために最後の思い出の場所を提供できるよう道全体で盛り上げていきたい」と抱負を述べた。今後、部活動の代替大会や交流イベントでのメッセージの発出、学校訪問を行う予定。

　続いて、道教育大学をはじめとする教員養成大学、市町村、学校の４者が連携し、へき地・小規模校における教育実習を推進する「草の根教育実習システム」（８月５日付１面既報）の概要を説明。

　教員を志望する大学生の経済的負担軽減のため、生活体験ができる移住施設等の滞在環境を大学へ提案するほか、地域おこし協力隊との交流など地域活性化にもつなげる意欲を示し、「質の高い教員志願者の確保、実習を受け入れる市町村において若者と地域の密接な関係を構築し、地域活力を呼び起こすよう取り組んでいきたい」と述べた。

(道・道教委 2020-08-11付)