初任段階教員研修で後志局　交流通しつながり広め　オンライン座談会を開催

（道・道教委 2020-08-07付）

養護教諭６人が抱えている悩みや課題を語り合った

　【小樽発】後志教育局は７月上旬から下旬にかけて、ウェブ会議システムＺｏｏｍを利用したオンライン座談会を開催した。新型コロナウイルス感染症の影響で初任段階教員研修の集合研修ができない状況を受け企画したもの。全５０会場７０人が参加し、日常の取組や課題について交流した。

　オンライン座談会は、気軽に情報共有や相談ができるネットワークの構築を図ることが目的。小・中学校、高校、特別支援学校の教員、養護教諭、事務職員を対象に行った。

　下旬に行われた養護教諭の座談会では、６人の参加者が自己紹介のあと、抱えている悩みや課題を語り合った。「児童生徒への対応後に、これでよかったのかと不安になることがある」「小規模校に勤務しているので、消毒作業を行うことができる人員が限られている」「日々の悩みを語る相手がいないので、孤独を感じることがある」など、率直な胸の内を明かした。

　参加者の発言を踏まえ、道教委健康・体育課の髙田真弓主査が助言。「まずは同じ町内の他校の養護教諭と連絡を取り合い、関係の輪を広げていくとよい」「小規模校の場合、使用する教室などが限られることから消毒は場所を絞って行うことが考えられる」とアドバイスを送った。

　参加者からは、「悩んでいるのは自分一人ではないと知り、気持ちが軽くなった」「コロナ禍で大変なことも多いが、一緒に頑張りたい」との前向きな感想が寄せられた。

　髙田主査はオンラインのメリットとして時間と距離を考えなくてもよいことを挙げ、「これからもオンラインを活用してつながりを広げていってほしい」とエールを送った。

　後志局は、管内すべての学校とオンラインでつながっており、中堅教員を対象としたオンライン座談会も開催。今後も様々な形での活用を検討している。

(道・道教委 2020-08-07付)