道教委 体育・保健の参考資料 運動の目安時間等示す 新型コロナ拡大に備え
(道・道教委 2020-08-06付)

 道教委は、新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた体育・保健に関する参考資料を作成した。ボール運動系・球技、武道の学習指導について、感染リスクの低い活動から段階的に例示。目安となる人数、活動時間、学習の内容などを示した。今後、新型コロナウイルス感染症が拡大した場合に備え、各学校で参考とするよう求めている。

 新型コロナウイルスに対応した教育活動に関し、文部科学省は6月、『学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル』を作成。リスクの低い活動から徐々に実施することを検討するなど、地域の感染状況に応じた学校における衛生管理の対応を示した。

 一方、道内では依然として感染症の新規感染者が確認されていることから、道教委は新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた参考資料を新たに作成。7月31日付で関係者に通知した。

 資料は、ボール運動系・球技と武道について、最も注意が必要な第1段階から、通常の活動となる第4段階まで、目安となる人数、活動時間、学習内容、注意点を伝えている。

 ボール運動系・球技は、共通、ボールゲーム・鬼遊び、ゴール型、ネット型、ベースボール型について、学習内容などを例示。共通の第1段階では、人数を2~4人程度の少人数にとどめること、呼気が激しくならない程度の短時間にすることなどを示した。

 武道は、柔道、剣道、相撲、武道共通について、授業前の生徒の体調チェック、3密の回避、武道場等の消毒などの注意事項を伝えている。このほか、保健における「感染症の予防」の単元計画例を参考資料として記載した。

 道教委は、各学校において、子どもの発達段階に応じた指導を工夫するよう期待。今後、臨時休業や、地域での新型コロナウイルス感染症が拡大した状況となった場合、各学校で参考とするよう求めている。

(道・道教委 2020-08-06付)

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