道教委 老朽化進む道研管理研修棟 5年度以降整備へ検討 施設長寿命化は不可能
(道・道教委 2020-08-06付)

桂木、道研今後の整備方針
築51年が経過している道立教育研究所

 道教委は、老朽化によって長寿命化が不可能となった道立教育研究所管理研修棟の整備を計画している。今後、検討会議において必要な機能・規模・設備を協議。5年度以降の整備着手を目指して検討を進める。

 4日の道議会文教委員会で、佐藤禎洋議員(自民党・道民会議)の質問への答弁で明らかにしたもの。

 道研は、本道における教育に関する研究や教育関係職員の研修を行う機関。研修事業、調査研究事業、研究相談事業、教育相談事業、その他教育振興に関する事業を担っている。

 現在の建物は昭和44年に江別市文京台に建設。

 最も古い管理研修棟は築後51年が経過し、前年度に実施した診断によって、施設の長寿命化が不可能であることが明らかになった。

 4日の道議会文教委員会で池野敦総務政策局長は、施設整備の方向性とともに、研究所の果たす役割や機能を検討するため、ことし7月に大学教員など有識者や庁内の関係部局で構成する道立教育研究所の在り方検討会議を設置したことを説明。

 来年度中に必要な機能・規模・設備などを協議し、道教委としての整備方針原案を作成。4年度に道の関係部局と調整して整備方針を決定し、5年度以降の整備着手に向け、検討を進めるとした。

 志田篤俊教育部長は、ICTを活用した研修環境を整え、新学習指導要領に対応した指導方法・技術を研究する道研の役割の重要性を強調。「大学や各管内の研究所などの教育関係機関との連携を一層強化し、各学校や教員のニーズに応じた先進的な研究の中核機関としての機能を果たし、本道教育の充実・発展に寄与することができるよう、積極的に働きかけていく」と答弁した。

(道・道教委 2020-08-06付)

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