道教委 英語Can―Doリスト 領域別に到達目標明示 校種間接続のポイントも
(道・道教委 2020-08-04付)

 道教委は、「Hokkaido Can―Doリスト」を作成した。小・中・高校の各校種の卒業段階における英語の学習到達目標を、4技能5領域(「聞く」「読む」「話す(やり取り)」「話す(発表)」「書く」)ごとに明示。小学校と中学校間、中学校と高校間の接続のポイントも示した。道教委は、学習内容や指導方法等を系統的・発展的に生かすため、校種間の接続を踏まえたCan―Doリストの改善・充実に役立てるよう期待する。

 道教委は本年度から、小・中・高校英語教育支援事業を開始。本道の児童生徒が4技能5領域のバランスの取れた英語力を身に付け、主体的にコミュニケーションができる資質・能力を育成するため、小・中学校、高校の10年間の系統的な英語教育の指導体制を整備している。

 英語力の目標として、高校卒業段階でCEFR A2レベル(英検準2級)相当以上、中学校卒業段階でCEFR A1レベル(英検3級)相当以上を設定。事業の一環として、Hokkaido Can―Doリストを作成した。

 リストでは、各校種の卒業段階における学習到達目標を領域別に記載。

 「読む」領域では、小学校卒業段階で「音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現の意味が分かる」こと、高校卒業段階では使用される語句などについて支援することによって、「日常的、社会的な話題について、必要な情報を読み取り、概要や要点を目的に応じとらえることができる」ことを掲げている。

 さらに、各領域で小学校と中学校間、中学校と高校間の接続のポイントを記載。

 「話す(やり取り)」をみると、小学校段階において「相手の依頼に対し、自分で考え、判断して伝える」「自分の力で質問したり、答えたりする」力が求められるとし、それらを踏まえ、中学校では「限られた時間でまとまった内容を整理し、伝える」などの力を育成することを挙げている。

 道教委は、各学校において、小学校から高校までの学習内容や指導方法等を系統的・発展的に生かすため、各学校で、校種間の接続を踏まえたCan―Doリストの改善・充実に活用するよう呼びかけている。

(道・道教委 2020-08-04付)

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