道教委　障がい者の生涯学習推進　根室局ＩＣＴ研究など　初会合でモデルプログラム

（道・道教委 2020-08-03付）

遠隔システムを使って会議を開いた

　道教委は７月３０日、札幌市内かでる２・７で障がい者の生涯学習推進に向けた地域連携コンソーシアムの本年度第１回会議を開いた。遠隔システムを活用し、委員約２０人が出席。学習プログラム・実施体制等に関する実証研究として、根室教育局のＩＣＴを活用した学びの支援に関する実践研究など３つのモデルプログラムが示された。

　障がい者の生涯学習推進コンソーシアム形成事業は、道教委が文部科学省の委託を受け３ヵ年で取り組む新規事業。障がい者本人や家族、福祉、医療、教育などの関係者が参画し、学校卒業後における学びの場の整備・拡充、情報共有の仕組みなどを協議し、効果的な学習を支援するための具体的なプログラム・実施体制等の実践研究を行う。

　山口利之生涯学習課長があいさつ。「委員で共通認識を図りながら、相互に連携・協力を進めていきたい」と呼びかけた。

　続いて、文科省総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課障害者学習支援推進室の井口啓太郎係長が「障がい者の生涯を通じた多様な学習活動の充実について」と題して、現状と課題、推進体制の構築などについて説明した。

　また、生涯学習課の長岡広之社会教育係長が同事業の概要について紹介した。

　さらに、生涯学習推進センターの尾山清龍主査が調査研究事業について説明した。

　このあと、事業の取組で、学習プログラム・実施体制等に関する実証研究４つのモデルプログラムのうち、根室教育局の吉光寺勝己社会教育指導班主査がＩＣＴを活用した学びの支援に関する実践研究、北広島市教委の古内誠也主事が市町村における障がい者の生涯学習推進体制構築に関する実践研究、医療法人稲生会の土畠智幸理事長がみらいつくり大学実践研究事業について紹介した。なお、残る４つ目のプログラムについては、委員らと検討を重ね、第２回会議で発表する見通し。

　このほか、コンファレンスや今後の事業展開についてスケジュールなどを確認した。

　第２回コンソーシアムの開催は９月下旬から１０月上旬ころに予定。プログラムの検討や協議、情報共有する。

(道・道教委 2020-08-03付)