苫小牧市内新設の特別支援学校　１０月　開校準備室設置へ　１１月ころ校名等決定　道教委

（道・道教委 2020-07-31付）

　道教委は、令和３年度に苫小牧市内に新設する特別支援学校（小・中学部）に関する今後の方針を、３０日に開いた説明会で明らかにした。１０月１日に開校準備室を設置。苫小牧市特別支援学校（仮称）新設にかかわる検討会議の開催などを通し、学習内容を検討する。通学区域は、苫小牧市、白老町、安平町とする予定で、３定道議会で関係条例を改正し、学校名とともに１１月ころ決定する。

　苫小牧市と近隣市町村に居住する知的障がいのある児童生徒は、市内から約６０㌔㍍離れた平取養護学校が就学すべき学校として指定されている。このため、該当児童生徒の多くが地元の小・中学校の特別支援学級に就学している状況にある。

　より身近な場所で専門性の高い教育を受ける機会を確保するため、道教委は昨年６月、小・中学部を置く特別支援学校の新設を決定。設置場所は旧明徳小学校の校舎で、開校時期は来年４月１日を予定。

　３０日に苫小牧市文化会館で開かれた説明会で道教委は、新設校の概要や今後の設置方針を説明。新設校の通学区域を苫小牧市、白老町、安平町に、平取養護の通学区域を厚真町、むかわ町とし、新設校の通学区域から平取養護への就学も可能とする案を示した。

　医療的ケアのために教員が家庭・施設・病院などを訪問する訪問教育に関しては、平取養護の指定地域である苫小牧市、白老町、安平町、厚真町、むかわ町、日高町、平取町の一部とする予定。

　道教委は１０月１日、苫小牧市内に開校準備室を設置。苫小牧市特別支援学校（仮称）新設にかかわる検討会議の開催、近郊の特別支援学校の視察を通し、新設校の学習内容を検討する。

　学校名、通学区域に関しては、３定道議会で関係条例を改正し、１１月ころ決定する。

(道・道教委 2020-07-31付)