道教委が高校配置計画検討協　留萌学区　６～９年度に１～２学級調整　地域の実情に応じた配慮を

（道・道教委 2020-07-30付）

高校配置の考え方について議論した

　【留萌発】道教委は７月中旬、苫前町公民館で第２回公立高校配置計画地域別検討協議会（留萌学区）を開催した。高校教育課担当者が令和３～５年度計画案や検討資料について解説するとともに、６～９年度の４年間で１～２学級相当の調整が必要となることを説明。出席者からは、教育の都市一極化を避けるためにも、地域の実情に応じた配慮を求める声が上がった

　小・中・高校関係者、各市町村の首長など約６０人が出席。はじめに、高校教育課担当者が高校配置計画と地域創生に向けた高校魅力化の手引について説明した。

　６～９年度の見通しでは、４年間で中卒者が４５人減少する見込みを示し、「１～２学級相当の調整が必要」とした。また、小規模校については中卒者数や進学状況、学校・学科の配置状況などを考慮し、その在り方の検討が必要とも指摘した。

　協議では、地方部における教育活動について「新型コロナウイルスによる影響の観点からもアドバンテージがある」と、地域の実情に応じた配慮を求めるなど教育の一極集中を避けるための取組を求める声や、縦に長い管内の地形条件を踏まえ「災害時におけるリスクを減らすためにも高校の一定配置が求められる」などの声が上がった。

　また、高校の魅力化については、地域創生を進めるために「地域に求められる取組を行うためにも柔軟性が必要」と、学校と地域の連携を密にする必要性を指摘する意見が出た。

(道・道教委 2020-07-30付)