道教委　読書活動推進指定校等決定　滝川第三小など１４校に　９月以降公開研　フォーラムも

（道・道教委 2020-07-30付）

　道教委は、地域人材との連携による子どもの読書活動推進事業の指定校・指定市町村立図書館を決定した。事業最終年度における新たな取組で、滝川市立滝川第三小学校、厚真町立厚南中学校など小・中学校１４校を指定。図書館との連携のもと、学校図書館を活用した授業づくりなどを実践し、９月以降順次、各校で公開研究発表会を開く。例年実施している読書活動活性化フォーラムは来年１月以降、空知・日高・宗谷・十勝の４管内で開催する予定。

　事業は平成３０年度から開始。３ヵ年計画で、地域における子どもの読書活動の推進にかかわる人材が一堂に会する読書活動活性化フォーラムを全道１４管内で開き、地域全体の読書環境の整備、子どもの読書活動の活性化を図っている。

　本年度は新たに、小・中学校と市町村立図書館とが連携し、学校図書館の環境整備や学校図書館を活用した授業の充実など、学校図書館の効果的な活用を図る。

　指定校に、滝川市立滝川第三小など１４校、学校を支援する指定市町村立図書館に滝川市立図書館など１４館を決定。

　各校では、学校図書館を計画的に利活用した授業実践、校内ビブリオバトル大会などの読書活動、全校一斉読書、学校図書館のレイアウトや資料展示方法など環境整備、ボランティアと連携した読書活動、家読の働きかけに取り組む。また、９月以降、公開研究発表会を開き、授業公開や研究協議を行うほか、各校の読書活動について交流する。

　市町村立図書館は、各校の取組を支援する。

　読書活動活性化フォーラムは来年１月以降、空知・日高・宗谷・十勝の４管内で開催。参加対象は、司書教諭、学校司書など小・中学校の学校図書館担当職員をはじめ、市町村教委や市町村立図書館、関係機関・団体の職員、学校図書館ボランティア、保護者など。

　地域全体の読書活動推進の在り方に関するシンポジウム、ビブリオバトルなどの読書活動の演習を計画。また、市町村教委・市町村立図書館、学校司書・学校図書館担当職員の部会に分かれ、学校支援・市町村の読書環境整備、学校図書館の運営実務などについて交流する。

　各管内で開催したフォーラムの成果を普及・啓発するため、実践事例集を来年３月に作成。地域の多様な人材の活用が図られるよう、すべての小・中学校、市町村教委に配布する。

　指定校と指定館はつぎのとおり。

▽滝川市立滝川第三小―滝川市立図書館

▽恵庭市立恵み野小―恵庭市立図書館

▽余市町立大川小―余市町立図書館

▽厚真町立厚南中―厚真町青少年センター図書室

▽平取町立平取小―平取町立図書館

▽函館市立大森浜小―函館市中央図書館

▽江差町立南が丘小―江差町図書館

▽東神楽町立東神楽小―東神楽町図書館

▽羽幌町立羽幌小―羽幌町立中央公民館図書室

▽豊富町立豊富小―豊富町定住支援センター図書室

▽斜里町立斜里小―斜里町立図書館

▽上士幌町立上士幌小―上士幌町図書館

▽浜中町立茶内小―浜中町総合文化センター図書室

▽根室市立北斗小―根室市図書館

(道・道教委 2020-07-30付)