教師力向上セミナー第４弾　横のつながり大切に　オホーツク局初任者対象に相談会

（道・道教委 2020-08-12付）

初任者同士で授業づくりなどについて意見交換

　【網走発】オホーツク教育局は５日、ウェブ会議システムＺｏｏｍを活用した管内教師力向上セミナーの第４弾「初任段階教員を対象としたお悩み相談会」を開いた。管内小・中学校の初任段階１～５年次の教諭１８人が参加。初任段階教員研修の集合形式での開催が困難となり、初任者同士が顔を合わせる機会が少ない中、授業づくりや学級経営・生徒指導に関する悩みなどを交流。２学期以降の実践に生かすとともに、参加者間のつながりを深めた。

　講師は、遠軽町立遠軽小学校の田中俊光教諭、佐呂間町立佐呂間中学校の平馬裕教諭が担当した。

　Ｚｏｏｍのブレークアウトセッション機能で参加者を２グループに分け、協議・交流。

　前半は、授業づくりに関する悩みなどを話し合った。参加者からは「子どもたちが主体となる授業にする工夫は」「コロナ禍でのペア・グループ交流はどうしているのか」などの質問が寄せられ、田中教諭と平馬教諭がそれぞれアドバイスを送った。

　後半は、学級経営・生徒指導を話題に、「コロナの影響で行事が少ない中、どう仲間意識を深めるか」「消極的な子へのアプローチの工夫は」など、日ごろの悩みなどについて意見を交わした。

　平馬教諭は「一番大事なのは、自分一人で抱えるのではなく、周りの先生に助けを求めること。同じ教科や同じ年次といった横のつながりを大切にして頑張ってほしい」と助言した。

　田中教諭は「学び合うということが大切な状況にある。日々の実践を人に伝えたり、吸収したりする経験が大事だと感じた」と話した。

(道・道教委 2020-08-12付)