北広島市教委　学校図書館の調査研究　大曲小でモデル授業　電子版社会科副読本を活用

（市町村 2020-08-28付）

　北広島市教委は本年度、電子書籍版小学校社会科副読本活用の実践的調査研究に取り組んでいる。大曲小学校を協力校に、小学校の郷土学習で使う電子書籍版社会科副読本の効果的な活用方策を探るもの。年内にモデル授業を行うほか、意見交換会を開く予定。年度内に報告書をまとめる。

　文部科学省委託「学校図書館の振興に向けた調査研究」の一環。

　小・中学校、高校の新学習指導要領総則では、学校図書館を計画的に利用して機能の活用を図り、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善に生かすとともに、児童生徒の自主的・自発的な学習活動や読書活動の充実を求めている。

　研究は、今後の学校図書館の一層の重要性を踏まえ、学校図書館の活性化、様々な課題解決に向けた取組を調査するもの。地域や学校の実態に応じた学校図書館の利活用について調査研究し、その成果・課題を検証・分析する。

　市教委は令和元年度、クラウド上に電子書籍版『小学校社会科副読本・北広島』を作成。

　市内の公共・学校図書館の蔵書書誌情報、子ども向けサイト、独自に作成した副教材などにリンクできる教材作成ツールシステムを導入。学校や地域の図書館司書が学習に有用な資料やサイトの情報を提供し、図書館を有効に利活用した授業を促すほか、地域の学芸員など地域情報のエキスパートが専門的知識や経験をもとにした情報資源を提供することで、郷土学習の従業の充実を図る。

　文科省から事業委託を受けた市教委は、活用に関する調査研究を進め、その成果を市内全域に普及する。

　事業実施に当たり、大曲小を学校図書館推進協力校に指定。年内に電子書籍版『小学校社会科副読本・北広島』を活用したモデル授業を実施するほか、活用に向けた意見交換会の開催も予定している。

　評価・検証を行い、来年１月以降に報告書編さん会議を開催し、成果をまとめる。

(市町村 2020-08-28付)