道内の統合型校務支援システム 2年3月時 整備率61・4% 44市町村は100% 文科省(市町村 2020-09-01付)
文部科学省は、令和元年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(令和2年3月1日現在)をまとめた。札幌市を含む道内における統合型校務支援システムの整備率は8・2ポイント増の61・4%となり、44市町村で100%を達成。自己評価による教員のICT活用指導力は、各項目で全国平均を上回る一方、研修を受講した教員の割合は全国平均を下回った。
初等中等教育における教育の情報化の実態等を把握し、関連施策の推進を図るため毎年実施しているもの。全国の公立学校(小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校、特別支援学校)を対象に調査。調査基準日はことし3月1日。
▼学校におけるICT環境の整備状況
札幌市を含む道内の状況をみると、統合型校務支援システムの整備率は8・2ポイント増の61・4%で、全国平均の64・3%に近づいた。前回調査と比べると、函館市、留萌市、紋別市など17市町村で100%となり、計44市町村で100%となった。
普通教室の大型提示装置は5・2ポイント増の49・2%で、全国平均より10・0ポイント低い。
▼教員のICT活用指導力
公立学校で各教科等の授業を定期的に担当している全教員を対象に、①教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力②授業中にICTを活用して指導する能力③児童生徒のICT活用を指導する能力④情報活用の基盤となる知識や態度を指導する能力―の4つの大項目、16の小項目を設定し、教員の自己評価形式で調査した。
各項目で「わりにできる」「ややできる」と回答した割合の平均をみると、①が88・3%、②が74・6%、③が76・9%、④が85・5%といずれも全国平均を上回っている。
一方、各項目に関する研修を受講した教員の割合は43・7%で、全国平均の50・1%を下回った。
(市町村 2020-09-01付)
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