渡島管内のGIGAスクール対応状況 年度内に全小・中に端末 ネット環境も全市町で整備
(市町村 2020-09-07付)

2面の表
渡島管内11市町村のGIGAスクール構想対応状況一覧(クリックすると拡大表示されます)

 【函館発】GIGAスクール構想の前倒しに伴う対応について、渡島管内の状況がまとまった。端末については、全市町が年度内に導入する予定。小・中学校の全校児童生徒分を整備することとしている。校内ネット環境整備についても、全市町が年度内に実施。一部の小規模校を除く全校で、整備を進めてく予定だ。 

 文部科学省ではGIGAスクール構想に基づき、令和5年度を目標に1人1台端末を整備していく予定だったが、コロナ禍の状況を踏まえ取組の前倒しを決定。緊急経済対策として、総額約2292億円の補正予算を4月に計上している。

 渡島管内の令和2年度当初段階での状況をみると、北斗市は平成29年度から3ヵ年で、各小・中学校に1学級が授業で1人1台を使用できる台数の端末を整備した。

 福島町は30年度に1人1台の端末とネット環境を整備済み。松前町は小学校高学年と中学校の児童生徒を対象に、端末をリースで導入している。知内町では、小・中学校に2人1台相当の端末を整備している。

 八雲町では、26年度から小・中学校に端末を整備。現在は合計65台を整備している。

 6市町は、端末とネット環境いずれも未整備だったが、前倒しに対応するため6月以降補正予算を編成。年度内に端末とネット環境を整備していくこととした。

 端末については、全小・中学校の全校児童生徒分を導入。北斗市と知内町では、既整備分で不足している台数をそろえて、全児童生徒分を導入する。松前町は購入方式に切り替えて、全学年分を整備する。知内町を除く各市町で、必要な予算を措置済み。知内町は、今月の定例町議会に補正予算を提出する予定となっている。

 ネット環境については、多人数同時接続に対応できるようにするもので、函館市が全小・中学校に加えて市立函館高校でも整備。知内町は小学校1校、中学校1校と町立知内高校が対象で、残る小学校2校は少人数ということを踏まえて既存の環境で対応していく。長万部町も、小規模校の小学校1校は既存の環境で対応する。全市町が7月までに、整備に必要な予算を措置している。

 端末とネット環境以外の対応では、福島町、木古内町、鹿部町が、ネット環境のない家庭に貸し出すため、モバイルルーターを配備。3町とも、すでに必要な予算について措置している。北斗市は、各家庭のインターネット整備に関する調査を実施しており、結果を精査して判断する。

(市町村 2020-09-07付)

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