道立美術館等サーモグラフィー　全館で整備が完了　美術館は２０人同時検知

（道・道教委 2020-08-31付）

　道立美術館５館と文学館、芸術館、北方民族博物館、埋蔵文化財センターの全館でサーモグラフィーの整備が完了し、９月から運用を開始する。美術館では２０人同時に検知可能な機器を整備。文学館など４施設は一人ひとりの体温を自動測定する機器を設置し、新型コロナウイルスの感染拡大防止、職員の業務負担の軽減を図る。

　近代美術館、三岸好太郎美術館、旭川美術館、函館美術館、帯広美術館の５館は、新型コロナウイルス感染症の影響で休館だった期間、展覧会やコレクションを紹介する動画「北海道リモート・ミュージアム」をネット上に配信。美術鑑賞に親しむ機会を提供した。

　５月２６日の再開以降は、受付や展示室に足跡の表示やマーキングを設置し、来館者同士の距離を確保。ドアノブや手すりなどの消毒、職員による検温・マスク着用・こまめな手洗い・手指の消毒など、感染防止に取り組んでいる。

　各施設では、検温のためサーモグラフィーを順次整備し、美術館では２０人同時に検知できる機器の整備を完了。文学館、芸術館、北方民族博物館、埋蔵文化財センターでは、９月から全施設で入館者一人ひとりの体温を自動で測定する機器を受付カウンターなどに設置する。

　サーモグラフィーによる検温の結果、体温が３７・５度以上の来館者がいた場合は非接触型体温計で再度検温する。道教委は、一層の感染拡大防止とともに、検温作業の効率化に効果を発揮するものと期待している。

(道・道教委 2020-08-31付)