3定道議会教育費補正予算案 修学旅行キャンセル料支援 特別支援学校でICT整備
(道・道教委 2020-09-03付)

 道教委は、8日開会の第3回道議会定例会に提案する教育費補正予算案を発表した。道立学校における修学旅行のキャンセル料の支援に5215万円、ネットワーク回線の増速に1042万円を計上。特別支援学校振興奨励費には2000万円を措置し、道教委への寄付金をもとに障がい児や病気療養児のためのICT機器の整備やICT教育研修の実施に取り組む。

 教育費の補正額は17億2104万円で、既計上額との合計は3972億7424万円。

 修学旅行のキャンセル料等支援事業費には5215万円を計上し、保護者の負担軽減を図るため、道立学校を対象に新型コロナウイルス感染症の影響で旅行日程などを変更したキャンセル料などを支援する。

 道教育情報通信ネットワーク環境整備事業には1042万円を措置。オンライン学習を円滑に実施するため道立学校の校外ネットワーク回線を増速する。

 特別支援学校振興奨励費には2000万円を措置。寄附金をもとに、入出力支援装置などICT機器の整備や病気療養児のための通信環境整備などに充てる。

 道が令和2年第3回道議会定例会に提案する補正予算案における教育費の主な事業はつぎのとおり。

▼高校管理費・特別支援学校管理費(学校教育活動再開支援事業費)=2億2100万円

 道立学校において、感染症対策と学習の保障の両立に向けた取組に要する経費。

▽1校当たりの補助上限=高校(生徒数400人まで)107校―300万円、高校(生徒数401~700人)37校―400万円、高校(701人以上)51校―500万円、特別支援学校高等部単置25校―300万円、特別支援学校義務部併置等41校―500万円

▽対象経費=感染症対策(保健衛生用品、換気対策備品など)、学習の保障(家庭学習用教材、デジタル教材ライセンス、教員用端末等のICT機器)

▼高校管理費・特別支援学校管理費(修学旅行のキャンセル料等支援事業費)=5215万円

 新型コロナウイルス感染症の影響によって、旅行日程や行き先を変更した修学旅行にかかるキャンセル料などについて、保護者の負担軽減を図るため、所用の経費を支援する。

▽対象=道立学校

▽事業概要=修学旅行にかかるキャンセル料の補填

▼教育指導費(道教育情報通信ネットワーク環境整備事業費)=1042万円

 学校と家庭間のオンライン学習を円滑に実施するため、道立学校における校外ネットワーク回線の増速を実施する。

▽スクールネット増速=258万円―学校からスクールネットへつながる回線の増速

▽インターネット増速=783万円―スクールネットから学校へつながる回線の増速

▼特別支援学校振興奨励費=2000万円

 特別支援学校のICT環境の整備を目的とした寄附金を受納したことから、臨時休業に備えたICT環境を整備する。

▽ICT環境整備=1441万円―入出力支援装置等のICT機器の整備

▽病気療養児の教育環境整備=552万円―療養施設等への円滑なオンライン授業配信のため、特別支援学校における通信環境を整備

▽ICT教育研修=6万円―ICT教育および特別支援教育に精通した有識者による研修の実施

▼高校施設整備費・特別支援学校施設整備費(大規模改造)=14億1924万円

 新型コロナウイルス感染症対策のため、道立学校の衛生環境等を整備する。

▽エアコン=2億3490万円―高校194校、特別支援66校の保健室に設置

▽網戸=4億7235万円―高校194校、特別支援57校の普通教室に設置

▽トイレ人感センサー照明切替=7760万円―高校150校、特別支援51校

▽トイレ小便器センサー式洗浄装置切替=2億3681万円―高校163校、特別支援46校

▽トイレ洋式便器切替=3億9757万円―高校18校

▼教職員人事管理費=514万円

 損害賠償請求事件の判決に伴う仮執行停止のための供託金等に要する経費。

(道・道教委 2020-09-03付)

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