札幌市教委 2年度研究課題を重点化 “学ぶ力”の育成など ICT活用 推進校指定し実践(札幌市 2020-10-05付)
札幌市教委は、本年度研究開発事業について「ICTを活用した“学ぶ力”の育成」「がん教育の推進」「帰国・外国人児童生徒等に対する教育の充実」の3つの研究課題に重点化して進める。ICTを活用した「学ぶ力」の育成では、必要な環境が整っている学校の中から研究推進校を指定し、推進校の校長・教諭などからなる研究推進委員会を設置。「がん教育の推進」「帰国・外国人児童生徒等に対する教育の充実」では、校長、教諭、教育委員会指導主事などからなる実践研究会を設置し、それぞれ研究を推進する。
事業は、令和2年度札幌市学校教育の重点に示されている施策や教育内容について、学校および教職員、有識者などとともに実践的研究を行い、研究成果や検証結果等について普及・啓発することで、札幌市の学校教育の改善・充実に資するもの。
研究の実施に当たり、「課題探究的な学習の推進」「小中一貫した教育の視点での校種間連携の推進(義務教育9年間を見越した系統性のある学び)」の2点を共通の研究の視点として定めた。
本年度掲げる研究課題は、①ICTを活用した「学ぶ力」の育成②がん教育の推進③帰国・外国人児童生徒等に対する教育の充実―の3点。各学校における新型コロナウイルス感染症への対応等を考慮し、これら3つの研究課題を重点化して取り組む。
ICTを活用した「学ぶ力」の育成については、実施要項に基づき、研究推進に必要な環境が整っている学校の中から研究推進校を指定。推進校の校長および教諭、有識者などと教育委員会からなる研究推進委員会を設置し、研究を推進する。
専門性のある研究課題「がん教育の推進」「帰国・外国人児童生徒等に対する教育の充実」については、各実施要項に基づき、校長、教諭、教育委員会指導主事などからなる実践研究会を設置。有識者などを必要とする場合には、委員長と事務局の協議によって、教育委員会が委嘱し、任命する。
研究の推進と成果の普及、検証結果の公表等に当たっては、研究課題ごとに研究推進会議を開催し、研究の方針や方向性について検討。また、研究課題の内容に合わせた研究授業やアンケート等を実施するなどして研究の検証を行う。
研究の成果や検証結果等は、市ホームページや校務支援システムへの掲載、研究集録等の発行・配布、研究推進校独自の研究発表会の開催などを通して、全市への普及・啓発を図る。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響で、本年度予定していた「自殺予防等、生命を尊重する心の育成」「“つながり”等の視点を意識した取組の推進」「アイヌ民族に関する教育の充実」「防災教育」の研究は行わないこととした。
(札幌市 2020-10-05付)
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