３定札幌市議会代表質問（令和２年１０月１日）　効果的広報活動で魅力ある施設に　アイヌ文化交流センター

（札幌市 2020-10-05付）

　１日の３定市議会代表質問では、アイヌに民族に対する市民理解の促進について質疑が行われた。

　近年、アイヌ文化への関心の高まりから、アイヌ文化交流センターの来館者は年々増えており、令和元年度は過去最高の来館者を記録。

　一方で、今回初めて実施した市民意識調査について、石川敏也副市長は「施設の認知度が低い結果となり、認知度の向上が重要な課題」との認識を示した。

　多様な媒体を活用し、効果的な広報活動を行うほか、新型コロナウイルスの影響で中止したアイヌ文化交流センターとウポポイを巡るバスツアーを次年度以降、新たに実施するなど施設の認知度向上に努める考えを示した。

　また、アイヌ文化交流センターの魅力アップについて、前年度からアイヌ政策推進交付金を活用しながら展示物の計画的な更新などに努めてきた経緯を説明。今後は、来館者が気軽に刺しゅうや木彫りの体験ができる場を設けるなど、魅力ある施設づくりに取り組んでいく方向性を示した。

　これらの取組を通して、「施設の認知度と魅力を高め、一人でも多くの市民のアイヌ民族に対する理解促進につなげていく」とした。

　石川さわ子議員（市民ネットワーク北海道）の質問に答えた。

(札幌市 2020-10-05付)