札幌市内　保育需給計画進ちょく状況　定員１７９２人確保へ　３～５歳児２号保育など不足

（札幌市 2020-10-05付）

札幌市の認定こども園等における保育需給計画進ちょく状況・保育需給状況（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市子ども未来局が所管する認定こども園等の保育需給計画進ちょく状況がまとまった。保育所や幼稚園等を認定こども園へ移行することなどから、本年度中に１７９２人の保育定員が確保される見込みでニーズを踏まえた供給量は１７７４人分充足するもよう。一方、依然として３～５歳児の２号保育・教育が不足している状況で、各区別にみると手稲区でマイナス６３０人と最も不足。一方最も充足するのは東区で、９３４人分が供給される見通し。市は引き続き不足している部分の供給量を確保するとしている。

　１日の子ども子育て会議認可・確認部会で示した。

　市は第４次札幌子ども未来プラン５章において、令和３年４月１日時点における市全体の必要供給量を最大限に確保することを目標に増加する保育ニーズへの対応を加速。計画期間内の必要供給量を５年４月までに確保することを目標に施設整備や定員数の設定を進めている。

　共働き世帯の増加、保護者の就労形態の変化などによって、国は保育所機能と幼稚園的機能を併せもつ認定こども園の整備を推進。市においても保育所等から認定こども園への移行や保育所の新設などを推進していくことで保育ニーズへの対応を図っている。

　進ちょく状況をみると、幼稚園的教育に関する１号定員については供給量が十分に満たされていることなどから、２１３人分減少させる見込み。

　認定こども園移行施設、保育所・幼稚園の増改築等、新設保育施設、新設地域型保育事業、認可外移行施設、その他の６施設において、ゼロ歳児、１～２歳児、３～５歳児（２号保育）、３～５歳児（２号教育）、３～５歳児（１号）それぞれについて、本年度中に決定する供給量は全市合計で１７９２人。

　一方、３年４月時点におけるニーズを踏まえた供給量を区別にみると、市内１０区のうち７区で保育の需要に対する供給量が充足されているものの、手稲区、西区、清田区でニーズに対する供給量が不足している状況。

　３年４月時点での保育区分別の需給状況をみると、３～５歳児の２号保育で１１６７人の不足が生じる見通し。

　１号教育においては全市的に１号の供給量はすでに需要を満たしており、市は既存の保育施設や幼稚園に対する施設の移行調査などを踏まえ、保育定員の確保に向けて今後も整備を進めていく考え。

(札幌市 2020-10-05付)