札幌市立高 まなびまくり社講座開始 南区の商店街を面白く 学校間連携 PR法等出し合う(札幌市 2020-10-06付)
参加者はテーマ実現に向けた思いを話した
札幌市立高校学校間連携プログラム南区探究まなびまくり社講座がスタートした。9月30日に南区Co―MEGANEで開いた「日本一短い商店街を日本一おもしろく」をテーマとした講座では、近隣の商店街の人々と連携し、老若男女問わず地域住民が立ち寄ることのできる商店街を目指すため、12人の市立高校生がイベントやPR方法などのアイデアを出し合った。
講座は、少子高齢化、商業の撤退、空き家の増加、新型コロナウイルス感染症などの事象をピンチではなくチャンスととらえ、高校生ならではの新鮮な発想でまちに活力を与えるとともに、まちづくりを自ら考え行動する地域プレイヤーを育てることが目的。
地域や企業と協働で何かを達成することの楽しさを高校生自身が学ぶことで、将来市外や道外へ巣立ったあとも今回の経験を生かして成長し、再び札幌のまちづくりに貢献する「未来の関係人口」を増やすこともねらいとしている。
生徒は放課後、主に市内南区で講座に参加。①ぼくとみんなの活動基地づくり②日本一短い商店街を日本一おもしろく③まちなかエンターテインメント集団④“もったいない”を価値に変える勇者―の4テーマのうち、希望する講座で活動する。
12月までにそれぞれ4回ほど活動し、生徒は企画のほか、協力企業や地域住民と連携し、プレゼンテーションを実施。企画の実行に向け、12月には成果発表会を行う。
4講座のうち②は、9月30日に初回の活動を実施。南区真駒内に位置する上町名店街の空き店舗を活用し、まちが元気になる仕掛けを関係者と考えるもので、市立札幌開成中等教育学校、市立札幌藻岩高校、市立札幌啓北商業高校から12人の生徒が参加した。
まちづくりコーディネーターの林匡宏さんが講座の概要について説明したあと、生徒は自己紹介のほか、事前に考案した②についてアイデアを紹介。
「商店街の道にチョークで店のメニューや商店街の説明を書いたらよいのではないか。しかし、冬になると雪が積もってしまうため、春から夏にかけて行うことができれば」「商店街の長さは38・65㍍。近隣の小学校に通う児童に向けて商店街を活用したレースなどを企画し、景品を提供するなどのイベントはどうか」「障がい者の就労支援施設と協力しての出展もよい」など様々なアイデアが出された。
それらの実現に向け林さんは「多様な文化を形成するためには、アイデアや活動を知ってもらうことが必要」とアドバイス。生徒からは「若い人はSNS、高齢者は口コミでPRしていくのはどうか」などの意見が出された。
上町名店街の山下晴男会長は、生徒のアイデアは実現可能とした上で、「新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、最大限できることを検討していこう」と呼びかけた。
次回は、活動のPRに向けたプロモーションチームと、商店街でのイベントを企画するイベント企画チームに分かれて活動する。
(札幌市 2020-10-06付)
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