視覚化など多彩な実践学ぶ　室蘭で特別支援教育セミナー　道・道教委

（道・道教委 2020-10-23付）

Ｚｏｏｍでの配信も行った

　【室蘭発】道教委と道保健福祉部は１６日、むろらん広域センタービルで本年度特別支援教育充実セミナーおよび発達支援関係職員実践研修を開いた。胆振教育局が主管し、管内小・中・高校、特別支援学校のコーディネーター、市町村の保健福祉担当者など約７０人が会場やオンラインで参加。発達障がい支援成果普及事業推進校の実践発表や説明、協議などを通して、市町村における教育相談・支援体制の充実に向けて研鑚を積んだ。

　発達障がい支援成果普及事業における成果等を踏まえ、教育分野と保健福祉分野の連携のもと、通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする幼児児童生徒の指導や支援の充実を図るとともに、市町における教育相談・支援体制の整備を図ることが目的。

　セミナーでは、室蘭市立旭ヶ丘小学校の草場沙央梨教諭、胆振圏域障がい者総合相談支援センターるぴなすの大竹保彰地域づくりコーディネーター、洞爺湖町立洞爺中学校の安藤裕教頭、洞爺湖町教委の名須川敏雄教育指導専門員、むかわ町立穂別小学校の鶴田千明教諭、穂別中学校の北村拓海教諭、穂別高校の貝出千春教諭が実践例をもとに講義。

　このうち、洞爺中の安藤教頭は視覚支援を生かした授業づくりや学校づくりを紹介した。授業の視覚支援の取組では、古典文学の４コママンガなどを作成し視覚化。学校づくりでは、家庭学習用の配布物を掲示するなどの取組を説明した。安藤教頭は「視覚支援によって学習課題の把握や、学習内容の理解へとつながった」と話した。

　最後に、発達障害支援センターあおいそらの片山智博センター長が助言した。

(道・道教委 2020-10-23付)