道教委 教職員研修資料を作成 SOSの出し方整理 関係者と連携し実践を(道・道教委 2020-10-26付)
道教委は、教職員研修資料『SOSの出し方に関する教育を始めましょう!』を作成した。子どもが不安や悩みを抱え、命の危機に直面したとき、誰に、どのように助けを求めればよいか学ぶ「SOSの出し方に関する教育」の実践のポイントをQ&A形式で紹介。自殺予防教育の実施体制について、担任教師主体としつつ、関係者との連携が有効であることなどを示している。
文部科学省は平成30年1月、通知「児童生徒の自殺予防に向けた困難な事態、強い心理的負担を受けた場合等における対処の仕方を身に付ける等のための教育の推進について」を発出。
それを受け、道教委は各道立学校、市町村立学校などに対し、各教科等の授業の一環として、各関係部局等と連携を図ってSOSの出し方に関する教育を少なくとも年1回実施するよう呼びかけた。
今回の研修資料には、文科省委託事業として取り組んだいじめ対策・不登校支援等推進事業「児童生徒の自殺を予防するためのプログラム」の内容を盛り込んだ。
教職員研修資料は、Q&A形式で整理。例を挙げると、「SOSの出し方に関する教育の授業は、具体的にどのように指導するとよいか」との質問に対し、指導例として、悩んだとき、だれに、どのように相談したらよいか考える学級活動の指導案を示している。
ほかにも、授業時数が確保できないときの実践方法や、学級担任が養護教諭やスクールカウンセラーなどと連携した実践など、参考例とともに紹介している。
道教委は、自殺予防教育の実施体制について、担任教師主体とすることが望ましいが、養護教諭、スクールカウンセラーなどと連携を図ることが効果的としたほか、24時間子供SOSダイヤル、子ども相談支援センターなどの相談窓口の周知、学校の実情に合わせた教材や授業方法を工夫するよう求めている。
併せて、心の危機に陥った友人の感情を受け止め、考えや行動を理解しようとする姿勢などの傾聴の仕方(SOSの受け止め方)についても児童生徒に教えることが望ましいとし、教職員の共通理解を図るとともに、積極的な推進を求めている。
(道・道教委 2020-10-26付)
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