釧路局がICT活用研修会　新時代の授業在り方は　３日に分け各地から９０人

（道・道教委 2020-10-22付）

オンライン授業を体験する演習も実施した

　【釧路発】釧路教育局は６・１５・１６日の３日間、釧路市生涯学習センターでICT活用研修会を開いた。管内の小・中・高校、特別支援学校、義務教育学校の教諭約９０人が参加。説明、実践発表を通して１人１台端末時代の新しい授業の在り方を学んだ。

　釧路局は、コロナ禍への対応に苦慮する学校を支援しようと、６月に独自の取組としてICT活用推進チームを設置した。設置に当たって実施したアンケート調査によって、オンライン学習の展開に課題があることを把握。ビデオ会議システムの利用ノーハウはもとより、主体的・対話的で深い学びをICTを活用して展開する方法などを盛り込んだ研修会を企画した。

　研修会は、３密回避のため、３日間に分けて開催。いずれも同じ内容、同じ講師陣で実施した。

　最終日となる１６日には、管内小・中・高校から教諭ら２２人が参加した。

　はじめに、義務教育指導班の永野間雅博主任指導主事が「１人１台PCの活用による新しい授業の実践」「クラウドサービスを活用した授業」について説明。教育現場においてICTを活用するメリットを確認した上で、１人１台端末導入によって可能になる学習活動の具体例を考える演習を実施した。クラウドサービスを利用するメリットも確認し、その具体例を共有した。

　実践発表では、道教育大学附属釧路中学校の赤本純基教諭が「ビデオ会議アプリを活用した遠隔授業」「ICTを活用した主体的・対話的で深い学び」をテーマに講話した。

　同校で４・５月に全面的に実施したウェブ会議システムZoomと授業支援クラウドサービス「ロイロノート」を使ったオンライン授業について解説。Zoomを使ってオンライン授業を体験する演習も実施した。

　このほか、登校再開後の対面授業で使用しているロイロノートについて、活用するメリットや留意点を説明した。

(道・道教委 2020-10-22付)