日ハムシーズンシート返金分一部を　道へ２３３５万円寄附　道教委等の活動資金に充当

（道・道教委 2020-10-22付）

寄附金を受け取った鈴木知事ら＝球団提供＝

　㈱北海道日本ハムファイターズは２０日、札幌ドームに鈴木直道知事らを招き、２３３４万９５４０円の寄附金を贈った。寄附金は、新型コロナウイル感染症の影響で、シーズンシートの契約者に対して全額返金などを行っている中、社会貢献活動として希望した契約者から集めたもの。鈴木知事は寄附金は道や道教委などの事業活動資金に充てるとし、「皆さんの思いとともに、しっかり届けたい」と謝意を示した。

　北海道日本ハムファイターズと㈱ファイターズスポーツ＆エンターテイメント（ＦＳＥ）は、新型コロナウイルス感染症の影響によって無観客でのシーズン開幕、入場者数の上限設定、ソーシャルディスタンスを保った座席配置などの対策を講じて公式戦を開催。「シーズンシートの契約者に対しては、契約内容どおりの権利とサービスを提供するのは難しい」と判断し、６月以降は全額返金か来年度のシーズンシート振り替えなどで対応している。

　契約者の中で、ＳＣ活動（社会貢献活動）として購入代金の全額を球団へ寄附すると名乗り出た法人２８件、個人９件から、８４席分が贈られることとなった。金額は２３３４万９５４０円となり、今回、道の「エールを北の医療へ」に５００万円、道教委「もうひとつのクライマクス事業」に４００万円、道高野連に５００万円などを配分した。

　贈呈式は、福岡ソフトバンクホークス戦の試合前セレモニーとして札幌ドームで執り行われ、鈴木知事をはじめ、道教委の志田篤俊教育部長、道高野連の遠藤直樹会長が出席。契約者から鈴木知事らに寄附金が贈られた。

　鈴木知事は「厳しい状況にある中、シーズンシートの返金分を寄附しようと取り組んでくれたことに心から感謝している。いただいた寄附を、皆さんの思いとともにしっかり届けていきたい」と述べた。

(道・道教委 2020-10-22付)