道教委　幼小連携・接続チェックシート　交流など３観点で　年内完成　手引きに掲載へ

（道・道教委 2020-10-19付）

　道教委は、幼児教育施設と小学校が来年度の引き継ぎに活用できる「幼小連携・接続チェックシート」を年内にも作成する。交流・引き継ぎ・スタートカリキュラムの３観点から、幼児教育施設、小学校等、市町村それぞれのチェック項目を設定。合同避難訓練の実施、健康状態・アレルギーの引き継ぎなどの道内の先進的な実践を加え、年度内に作成する『仮称・幼児教育と小学校教育の連携・接続の手引き』に掲載する。

　道教委は令和元年度から２ヵ年計画で、幼児教育と小学校教育の接続の円滑化モデル事業を展開。モデル地域の登別市、富良野市、枝幸町、芽室町、別海町では、幼児教育施設の意見を取り入れたスタートカリキュラムの作成や幼児教育施設と小学校等の合同研修など、円滑な幼小接続に向けた取組を進めている。

　幼小連携・接続チェックシートは、幼児教育施設と小学校が来年度の引き継ぎに活用できるよう、モデル地域の取組をもとに、新たに作成するもの。①授業、行事、研究会等の交流②効果的な引き継ぎ③スタートカリキュラムの充実―の３観点から幼児教育施設、小学校等、市町村に参考となるチェック項目を設ける。

　①では、幼小間での園だよりや学校だよりの情報提供、合同の避難訓練や研修会の実施を、②では、幼児の健康状態やアレルギー、個別の教育支援計画等の引き継ぎ、年度末の保育参観などを記載。

　③では、幼児教育施設による意見を踏まえた小学校のスタートカリキュラム作成のため、市町村においては所属する小学校の状況把握、連携・接続に関する保護者への周知などを記載する予定。

　このほか、必要な項目に関する意見を関係者から聴取し、年内にチェックシートを作成。『仮称・幼児教育と小学校教育の連携・接続の手引き』に掲載する。

(道・道教委 2020-10-19付)