小学校の鬼遊び、中学校の柔道　感染予防の指導例示す　資料は動画で　札幌市教委

（札幌市 2020-10-27付）

　札幌市教委は、小学校「鬼遊び」、中学校「武道（柔道）」における感染予防に配慮した体育学習の指導例などを示した資料および動画を作成した。「鬼遊び」編では、タグ（フラッグ）やポリテープなどを使った活動例を紹介。「武道（柔道）」編では、生徒同士が直接組み合う活動を行わず武道（柔道）の楽しさを味わえる体育学習例を示している。

　本年度新規の「学校における運動機会の充実を図る環境整備推進事業」の一環で作成したもの。事業は、学校において子どもが日常的に運動に親しむことができる取組の充実と、それを支える環境整備によって、子どもの運動に対する意欲の向上、運動習慣の定着を図ることをねらいに実施している。

　事業にかかわって１０月上旬には、器械運動（マット運動・跳び箱運動）における指導の配慮事項を示した資料・動画を作成。今回は、その続編として、小学校の体育学習「鬼遊び」編、中学校の「武道（柔道）」編を作成した。

　「鬼遊び」編では、「宝とり鬼」「しっぽ取り鬼」など、タグ（フラッグ）やポリテープ等を使った活動例を紹介。

　「密接する場面が多くなることを防ぐため、間隔を十分にとる」「体育館で授業を実施する場合は、学級単位が望ましい」など、感染予防の配慮事項も示した。

　「武道（柔道）」編では、感染予防に配慮して、生徒同士が直接組み合う活動（固め技を含む）を行わなくても、武道（柔道）の楽しさを味わえる体育学習を実施するための配慮事項を例示。「特定の少人数のグループによる活動とし、他の生徒との間隔を十分に確保して動きを確認し合えるようにする」「横受け身を行う際など、足や手がぶつかったり、生徒同士の距離が近くなったりしないよう、右側から始めるなど方向を合わせられるようにする」などの指導例を示した。

(札幌市 2020-10-27付)