札幌市教委　１人１台端末活用モデル校　中央小・中、新川高に　基本操作習得やルール検討

（札幌市 2020-10-27付）

　札幌市教委は、国のＧＩＧＡスクール構想における１人１台端末活用モデル校に中央小学校、中央中学校、市立札幌新川高校を指定した。小・中学校では、１人１台端末を活用するための校内体制を構築し、教員による基本操作の習得や、端末を活用した教員研修、児童生徒が端末を活用する際のルールの検討などを推進。高校では、学習状況の進ちょく管理等が可能なツール「Ｇｏｏｇｌｅ　Ｃｌａｓｓｒｏｏｍ」を活用した個人所有端末の活用方法などの実践成果を各市立高校に普及していく。

　市は、３定補正予算で教育の情報化推進費に１億円を計上。来年度からの１人１台端末を使用した授業開始に向け、モデル校を指定するほか、教員向けの研修の実施、マニュアル作成の支援を行うＧＩＧＡスクールサポーターを年明けにも配置することとしている。

　小・中学校のモデル校には、小中一貫した教育の推進の観点を踏まえ、情報共有を図りやすい学校の組み合わせを勘案し、中央小、中央中を指定した。

　両校は今後、１人１台端末を活用するための校内体制を構築。教員による基本操作の習得や、端末を活用した教員研修、児童生徒が端末を活用する際のルールの検討などを推進する。

　また、本年度研究開発事業における研究課題「ＩＣＴを活用した“学ぶ力”の育成」の研究を推進。今後、校長、教諭などからなる研究推進委員会を設置して、具体的な取組を進めていく。

　１１月までは、各校５０台程度端末を活用し、１２月以降は１人１台の端末を用いて試行する。市教委では「モデル校の実践を踏まえ、年度内に市内の学校に対して４月以降の１人１台端末の活用方法について、随時情報を提供していく」としている。

　高校においては、先の一斉臨時休業期間に生徒が所有している端末を利用し、オンラインによる課題提出や学習状況の進ちょく管理等が可能なツールＧｏｏｇｌｅ　Ｃｌａｓｓｒｏｏｍを積極的に活用した札幌新川高を指定。

　今後、同ツールを活用した個人所有端末の活用方法等についての実践成果を各市立高校に積極的に普及していく。

(札幌市 2020-10-27付)