文科省・学園制加配活用　小樽市北陵中　中学校の雰囲気体感　体験入学兼ね小６合同授業

（学校 2020-11-12付）

体育、音楽などの授業を行った

　【小樽発】小樽市立北陵中学校（宮澤知校長）は１０月３０日、同校で新入生体験入学を兼ねた合同授業を実施した。小中一貫教育の取組で、高島小学校や手宮中央小学校などの６年生計８０人が参加。２学級を編制して同校教員が体育や音楽などの授業を展開し、児童は中学校の授業の雰囲気を体感した。

　文部科学省の学園制加配活用事業に指定されている北陵中は、中学校区内の高島小と手宮中央小で５・６年生の一部教科担任制を導入。小・中学校９年間を見通した教育を展開し、学力向上や中１ギャップの解消につなげている。

　理科および外国語では、北陵中教員が小学校に出向いて授業を実施。また、中学校に児童を招き、小学校２校混合による学級を編制し、音楽や図工、体育、総合的な学習の時間などを指導する。

　今回、６年生を対象に体験入学も兼ね合同授業を展開。中学校区の小学校２校と、朝里小学校、忍路中央小学校の児童も含め８０人が参加した。

　オリエンテーションで、宮澤校長がスマートフォンの使用時間と学力との関係について説明。また、「予習は分からなくてもよいので一生懸命考える、やることが大事」と述べ、家庭学習の大切さを説いた。

　続く道徳では、担当教員が北陵中の生活と学習について説明。入学までに身に付けてほしいこととして、毎日勉強する習慣や正しい言葉遣いなどを求めた。

　その上で、先輩からのアドバイスを紹介。また、「授業の進むスピードが早く、内容も難しくなる」「小学校の勉強を復習しておくとよい」などの声を取り上げた。

　このあと、４０人ずつ２学級に分かれて授業を実施。体育ではマット運動、音楽では発声練習などに取り組んだ。小学生は、他校の児童と共に中学校教員による指導を受け、入学後のイメージを膨らませていた。

(学校 2020-11-12付)