北広島市西の里小・西の里中合同研 小中の効果的連携確認 小6が中学校英語授業体験(学校 2020-11-11付)
西の里小6年1組の英語の授業
北広島市立西の里小学校(中川幹彦校長)と西の里中学校(髙松篤校長)は10月30日、合同で学校課題研究発表会を開いた。西の里小6年1組の児童は、中学校の英語授業を体験し、自分の行ってみたい国を英語で発表するなどの活動に臨んだ。全体会・分科会では小中一貫教育に関する3ヵ年研究の成果と課題を確認し、小・中教職員の効果的な連携などを協議した。
両校のほか、石狩教育研修センター、石狩管内教育研究会、北広島市教育研究会主催。
平成30年度、3ヵ年計画で小中一貫教育の研究をスタート。研究主題「“確かな学力”の向上を目指した小中一貫教育における指導方法および教育課程の工夫改善~“わかる・はなす・みにつく”授業を中心に、施設分離型における効果的な連携を実現させるために」のもと、学習環境の整備・統一や教科の系統表作成、乗り入れ授業などの取組を展開してきた。
今回は、取組の成果と課題を踏まえ、3年間のまとめとして学校課題研究発表会を開催。北広島市議会議員や石狩教育局職員、北広島市教委職員、管内小・中学校教員など69人が参加した。
授業は両校で学年ごとに公開した。うち、西の里小6年1組の児童は西の里中を訪れ、英語の授業を体験した。西の里中の坂本育朗教諭と西の里小の伊賀信之教諭が指導。児童が新出文型の導入をねらいとした中学校の授業に慣れ親しむことを目的に、自分が行きたい場所について交流できるようになることを課題に授業を進めた。
坂本教諭は出生地や血液型、好きな食べ物などを英語で質問し、児童に答えさせたあと、質問を復唱させ、児童間で交流する一連の活動を実施。スライドに国旗を映して国名を答える活動では、日本語と英語で呼び方が変化する国名に苦戦しながらも、坂本教諭のヒントから答えを導き出した。
このあと、20ヵ国の名称を日本語・英語・片仮名で記した単語リストを使い、児童間で問題を出し合いながら、発音を練習。二人一組となって、これまでに覚えた単語や表現を使いながら、どこの国に行きたいか、英語で質問し合った。
坂本教諭は「中学校でまた一緒に勉強できることを楽しみにしている」と児童に語りかけた。
公開授業後、西の里小で全体会・分科会を実施。全体会では、西の里中の堀内直樹研究部長と西の里小の佐藤俊介研究部長が、研究の概要を説明した。
体験授業の分科会では、石狩教育局義務教育指導班の因雅仁主任指導主事の指導助言のもと、「小6中学体験授業における“協働授業”が小中教職員の相互理解や児童生徒理解が深まり、小中教職員の効果的な連携につながっていたか」などについて協議した。
(学校 2020-11-11付)
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