旭工高生ら対象に現場見学会　理解深め将来の参考に　建設関連機関・団体主催

（学校 2020-11-09付）

担当者の説明に耳を傾ける生徒

　【旭川発】旭川工業高校（諸橋宏明校長）の生徒らは１０月２８日、建設産業関連機関・団体で構成する北のけんせつ担い手育成会議が主催する土木の説明会および現場見学会に参加した。土木科１年生約４０人とその保護者らが参加。担当者による説明や現場見学を通し、施工業者や測量・調査・設計業者、建設関係公務員それぞれの仕事について理解を深め、将来の参考としていた。

　会議は、旭川開発建設部、上川総合振興局旭川建設管理部、旭川建設業協会（川島崇則会長）、上川調査設計協会（千葉新次）、旭川市で構成。上川地区の建設産業を担う土木技術者の育成支援として、現場見学会等の様々な取組を行っている。

　その一環として、同校土木科１年生を対象に今回の取組を企画。普段、学校で学んでいる土木分野について、より一層専門知識を深め、地域の安全・安心に貢献する公共土木施設を見学し、その必要性や社会的な役割を理解してもらうことを目的としている。

　午前の説明会では、各機関・団体の担当者がそれぞれの役割と仕事を紹介。また、同校ＯＢで㈱ダイイチプラニングの吉木大河氏、㈱岸田組の宮下瞬佑氏が自身の体験談を語った。

　吉木氏は「仕事を通して、足元の道路がどのように人々の生活に役立っているかを実感できた」とやりがいを紹介。

　宮下氏は「現場では測量は大切な仕事。測量実習の授業は積極的に取り組んでほしい」とアドバイスした。

　このほか、旭川開発建設部や旭川建設管理部、旭川市の若手職員が仕事の内容や魅力を説明。表計算ソフトをはじめとしたパソコン操作、測量器械のレベルやトランシットの正しい使い方の大切さを説いた。

　旭川建設業協会土木委員会の髙畠嘉信委員長は「土木への理解を深め、ものづくりやまちづくりの大切さに関心をもち、将来は地域の建設産業を担ってもらいたい」と述べた。

　午後からは、市水道局発注の下水処理センター１号汚泥焼却施設建設工事（廣野・盛永・橋本川島・谷脇共同企業体施工）、市発注の平成大橋新設高欄ほか工事（㈱生駒組施工）の現場を見学。生徒は土木について理解を深め、将来の進路選択の参考としていた。

(学校 2020-11-09付)