旭川実業高で防災出前講座　ＨＵＧ等で意識高揚　災害時　建設業の役割理解

（学校 2020-11-09付）

避難所運営ゲームに臨んだ

　【旭川発】旭川実業高校（相馬真吾校長）で１０月２８日、旭川建設業協会二世会（谷脇勝英会長）主催の防災出前講座が行われた。近年多発している自然災害に対応する建設業の役割の紹介や、避難所運営ゲームＨＵＧを通し、参加した機械システム科１年生３６人は防災意識を高めた。

　講座は、高校生の防災意識の向上や災害対応、建設業への理解を促そうと二世会が４年前から毎年行っているもの。谷脇会長ら１５人が運営に当たった。

　「北海道における自然災害と建設業について」と題し、林真澄委員がプレゼンテーション。スクリーンに北海道胆振東部地震による被災状況や旭川市立忠和中学校付近の道路冠水、東川町内の道路崩落など身近に発生した自然災害の脅威を示す写真が次々と画面に映し出された。

　その上で、「北海道では毎年のように災害が発生している。私たちの生活と隣り合わせ」と災害対応の重要性などを指摘した。

　寺島峻介委員が避難所運営ゲームＨＵＧ北海道版の概要を説明したあと、ゲームを開始。生徒５人が１グループとなり、避難者の受け入れや刻々と変化する状況に対応するため活発に話し合った。

　各グループとも二世会会員が片時も離れずサポート。生徒は避難所運営の疑似体験を通し、災害時の実践的な対応について学んだ。

(学校 2020-11-09付)