釧路市内認定こども園で1日防災学校 津波想定した行動学習 道・道教委 幼児教育施設で初(学校 2020-11-19付)
幼児向け防災教育用カードゲームを活用
【釧路発】釧路市内の認定こども園かすみ幼稚園(大嶋春香園長)は13日、道・道教委による1日防災学校を試行した。幼児教育施設における1日防災学校の実施は初めて。園児55人が参加し、大津波を想定したマンション高層階への避難訓練や、幼児向け防災教育用カードゲームを活用し、様々な災害の発生時にどのような行動をとるべきか学習した。
道教委は、子どもたちの防災意識を高める学習の機会として、授業の一環で防災について学ぶ1日防災学校の取組を全道の小・中学校で推進している。
今後は幼稚園等においても、地域の実情に応じた1日防災学校の取組を拡大する考えで、今回、かすみ幼で試行した。
同園は、平成23年の東日本大震災を契機に、大津波を想定した避難訓練を年1回実施している。
ハザードマップによる指定避難場所までは、距離が長いことから、管理者の承諾を得て、園から約70㍍の場所にあるマンションを津波発生時の一時避難場所としている。
1日防災学校では、はじめに教員の指導のもと、園児たちがマンションの前まで走って移動。年長組が外の避難階段、年中組がマンション内の階段を利用し最上階の6階まで登った。
このあと、幼稚園駐車場に移動し、参集訓練を実施。駐車場内に離れて立つどの教員に呼ばれても、一斉に駆けよってすぐに集まる練習を行い、いつどこで災害が発生しても、その場の大人の指示に速やかに従えるように訓練した。
つぎに、幼稚園2階にある教室から避難階段と避難すべり台を使用して逃げる練習を行った。
最後に、幼児向け防災教育用カードゲーム「ぼうさいダック」を活用し、カードに描かれた災害の絵柄に対し、どのような動きをするかゲーム感覚で覚えた。園児たちは、地震のカードが出たら姿勢を低くして頭を手で覆うポーズ、津波のカードが出たときは逃げるポーズを取り、それぞれの災害に必要な避難行動を学習した。
大嶋園長は、「子どもたちが、自分で自分を守る芽をつくりたい」と話していた。
(学校 2020-11-19付)
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