富良野緑峰高で建設業団体出前講座　ＨＵＧで防災意識高揚　災害時　建設業の役割理解

（学校 2020-11-18付）

避難所運営ゲームに取り組む生徒

　【旭川発】富良野緑峰高校（新山雄士校長）電気システム科２年生２７人は１２日、旭川建設業協会二世会（谷脇勝英会長）が同校で開いた防災出前講座を受講した。近年、多発している自然災害の対応に当たる建設業の役割について理解を深めたほか、避難所運営ゲーム「ＨＵＧ」を通して、防災意識を高めた。

　講座は、高校生の防災意識の向上や災害対応に当たる建設業への理解を促そうと平成２８年度から毎年行っているもの。本年度は同校のほか、名寄産業高校、旭川実業高校で実施した。谷脇会長ら１７人が運営に当たった。

　谷脇会長は「災害復旧に当たる建設業が地域に被害が出ないよう活動していることを皆さんに知ってもらいたい」と述べた。

　新山校長は「講座を通して、一人ひとりが防災について積極的に学んでほしい」と呼びかけた。

　続いて、二世会地域貢献委員会の米嶋克将委員が本道で発生した近年の災害とその対応に当たる建設業の活動を紹介。「普段から災害について考え備えることが大切。この講座がそのきっかけになれば」と話した。

　つぎに、旭川開発建設部施設整備課の守山智記施設整備専門官が電気通信の災害対応について講話。雨量レーダーなど旭川開発建設部の所管する電気通信施設の役割などを説明した。

　寺島峻介委員が避難所運営ゲームＨＵＧの概要を説明したあと、生徒５人が１班となってゲームを開始。二世会会員の助言に耳を傾けながら、多種多様な避難者の受け入れなど、変化する状況に対応するため、適切な避難所運営について話し合う中で、災害時の実践的な対応について考えを深めた。

(学校 2020-11-18付)