砂入りペットボトル設置　住民の安全願い作業　稚内養護が建設業者連携で

（学校 2020-11-19付）

１本１本丁寧に設置した

　【稚内発】稚内養護学校（髙橋好則校長）は１１月中旬、国道２３８号声問交差点で滑り止め用の砂入りペットボトルの設置作業を行った。市内の建設企業・山本建設㈱（菊池工社長）と連携した作業学習で作製したもの。生徒９人が交差点の砂箱にペットボトルを１本１本設置した。

　高等部では「生徒たちが社会の中で果たす役割を自覚し、自己有用感、自己肯定感を育む」ことを目指して、地域とのかかわりをもった学習を推進している。

　作業学習はことしで６年目。山本建設は、作業場を提供するなど支援した。

　１０月の作業学習で生徒たちは、一生懸命ペットボトルに砂を詰め、５日間で１０３９本の砂入りペットボトルを完成させた。

　１１月中旬には、高等部の９人が国道２３８号声問交差点に、砂入りペットボトルを設置した。

　山本建設の菊池社長らが作業を支援。菊池社長は「自分たちが作成した砂入りペットボトルを、地域の皆さんのために真心を込めて設置してもらえれば」と話した。

　生徒たちは滑り止め用の砂入りペットボトル７０本を、砂箱に丁寧に設置。地域住民が冬季間、安全・安心に通行できるようにとの思いを込めて作業に励んだ。

　東方大輔教諭は「毎年、このような場を提供してもらい、大変ありがたい。生徒たちも楽しみながらやりがいをもって作業している」と述べた。

(学校 2020-11-19付)