４定道議会予算特別委員会（令和２年１２月８日）　教育機会確保へ　多様なニーズ把握　公立夜間中学

（道議会 2020-12-10付）

　８日の４定道議会予算特別委員会第２分科会では、夜間中学に関する質疑が行われた。

　道教委の小松智子学校教育局長は、札幌市が令和４年開校を目指している夜間中学について、有識者会議を開催するなどして現在基本計画の策定作業を進めており、年明けには、基本計画案に対するパブリックコメントを募り本年度中に計画を策定する予定と報告。

　道教委は、これまで札幌市と共同でニーズ調査を行うなど、連携した取組を進めてきたが、本道初の施設となる夜間中学に近隣市町村住民が入学を希望することも想定されるとし、受け入れにかかわって費用負担の在り方などの課題を挙げ、「関係市町村との調整を図るなど円滑な開校に向け取り組んでいる」と答弁した。

　小玉俊宏教育長は今後の取組について、様々な理由で学校に通えなかった人や外国籍の人など、義務教育段階の学びを求める人々に学びの機会を保障するため、多様なニーズの把握やそれに応じた学びの提供などについて、各地域で検討を深める必要があるとした。

　道教委は、夜間中学等に関する制度や道内外の実践事例などを資料にまとめ、すべての市町村に配布したと報告。

　今後、資料を活用するなど、各市町村における具体的な検討が進められるよう必要な助言等に努めるとし、「潜在的ニーズが多いとされる市町村等と意見を交換しながら、地域の実情や住民のニーズに応じて教育機会が確保されるよう努めていく」と答えた。

　道見泰憲委員（自民党・道民会議）の質疑に答えた。

(道議会 2020-12-10付)