札幌新川高 １年英語の取組　英字新聞 内容を要約　内容理解し大きな達成感

（札幌市 2021-01-19付）

興味のある記事を選んで取り組んだ

　市立札幌新川高校（熊谷修司校長）は昨年１２月上旬から１週間、１学年の英語授業で英字新聞を活用した活動を行った。生徒たちはそれぞれ英字新聞に掲載している興味のある記事を選び、内容の要約や感想などを発表。授業を受けた生徒の１人は「難しい英訳の記事の内容を理解できたときは、大きな達成感があった」と話していた。

　１年６組（齋藤菜奈子教諭、生徒数４０人）のコミュニケーション英語の授業で実施したもの。英字新聞を活用し、質の高い時事問題や教養を高める内容にふれ、英語に目を通して精読することで、今までの英語学習で蓄積した力を試すとともに、より一層高いレベルを目指すことをねらった。

　授業では、各自が英字新聞と日本の新聞の違いを探し、興味深い点について考える活動を実施。

　生徒たちは、選択した記事から要約と感想、意見を英語でまとめ、それぞれポスターづくりに取り組んだ。

　最終日には、各自で作成したポスターをグループごとに発表。

　グループ内で代表者を選定し、計８人のグループ代表がクラス全体に約１分間発表した。

　生徒たちは「Ｇｒｅａｔ」などの形容詞を強調して発音したり、身ぶりを交えたりするなど、それぞれ工夫を凝らして発表した。

　中東情勢に関する記事を選んだ北森敦靖さんは「記事自体は短かったが、政治に関する話題だったため、使われている単語がとても難しく初めて目にするものが多かった。そのため、辞書を引いて調べ、記事の内容を理解できたときには大きな達成感があった」と活動を振り返った。

　また、「はじめは英字新聞を使った活動は、難しそうだなと感じていたが、実際に取り組んでみると、難しい記事も理解することができ、やればできると実感できた。今後もこのような活動があれば、ぜひ取り組んでみたい」と意欲を燃やしていた。

　齋藤教諭は「生徒たちは、生きた英語にふれ、内容の理解に主体的に取り組み、英語で感想を表現する活動を通じて、今まで学んだ英語が実践的に使えるものだと実感していた」と話していた。

(札幌市 2021-01-19付)