有朋高　冬季講習を配信　明確に理解　好評の声　特設サイト設け意見募る

（学校 2021-01-19付）

複数校同時配信でスムーズに進行

　有朋高校（元紺谷尊広校長）は、仮称・道高校遠隔授業配信センターの令和３年度設置に向け、昨年１２月下旬に冬季講習を開催した。大学進学を目指す道立高校９校の１・２年生に４教科を配信。解答の解説や生徒の質問・感想を受け付ける特設サイトを開設し、「あやふやだった部分が明確に理解できた」などの声が寄せられた。

　道教委は、有朋高に仮称・道高校遠隔授業配信センターの設置を計画。取組の一環として、大学進学を目指す生徒に対応した講習の遠隔配信を長期休業中に計画している。

　冬季講習は、生徒の学習ニーズの対応状況の確認や実施上の課題の明確化を図るために試行したもの。実施期間は昨年１２月２５日から２８日までの４日間。大学進学を目指す地域連携特例校、離島の道立高校など９校の１・２年生、延べ約２００人が受講した。

　講習は各教科１コマ完結の内容で、受講者には事前に教材プリントなどを送信。初日の英語の講習では、丸山啓教諭が大学入試に向けた長文読解力向上のための文法の学習を指導。複数のモニターとタブレットを使い生徒の様子を見取りながら進行した。

　遠隔会議システムによる接続は、一部で音声の乱れが発生する程度でスムーズに進行。生徒は講師の質問に対し明快に回答していた。

　新たな取組として、特設サイト「遠隔講習の部屋」を開設し、教科ごとに解答について解説、授業後の質問・感想などを受け付けた。

　生徒からは、「大人数の遠隔授業は初めてだったが、スムーズに進んでよかった」「あやふやだった部分が明確に理解できた」「今まで一人で勉強してきたので、みんなと一緒に勉強できるのがよかった」などの感想が寄せられた。

(学校 2021-01-19付)