創作意欲あふれる作品完成 附属旭川小3年総合 地域の魅力発信 学びの集大成を披露(学校 2021-01-08付)
【旭川発】総合的な学習の時間で地域の魅力を発信する動画制作に取り組んできた道教育大学附属旭川小学校(南部正人校長)3年1組の児童は昨年12月中旬、同校で動画披露会に臨んだ。ウェブ会議システムZoomを活用し、オンラインで保護者などに配信。旭山動物園をはじめ6ヵ所の観光地などを紹介した動画とともに、一人ひとりが学習を振り返り、半年間の学びの集大成を披露した。動画は、旭川観光コンベンション協会のウェブページで公開中。
3年1組(児童数35人)の総合的な学習の時間では、単元目標を「旭川市の自慢を調べて観光客に伝えよう」と設定。これまで、地域の魅力を調査・発信し、市の観光客の増加につなげる学習を展開してきた。旭橋・神居古潭・旭山動物園・旭川駅・旭川市科学館サイパル・旭川空港の6ヵ所を「旭川の自慢」として動画で発信するため、グループに分かれて現地で取材・撮影。プロのカメラマンから助言を受けたほか、保護者アンケートを分析して工夫改善を重ね、タブレット端末を活用して動画編集に取り組んできた。
この日、保護者やこれまで協力を受けてきた人々約50人に完成動画を披露。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、Zoomによるオンラインで開催した。主に児童が自ら進行し、担任の小原広士教諭は機器の操作に専念した。
代表児童による開会式のあと、6ヵ所のグループごとに発表。一人ひとりが学習を通して発見したことや感想を述べたあと、画面共有で動画を放映した。
うち、神居古潭グループの児童は、「神居古潭が好きになった。市外の人にも好きになってほしい」「これまで通り過ぎるだけだった景色のきれいさを知った。アイヌの人々がこの景色の中で暮らしている様子が、タイムスリップしたように浮かんできた」などの感想を、画面越しの視聴者に伝わるように説明した。
披露会を終えた前田龍之介君は「緊張したが、うまく伝えることができた。これまでの学習を通して、準備の大切さや、目標を達成させるためにONE TEAMになること、最後まであきらめないことが重要だと気付くことができた」と振り返った。
また、アンケートフォームに寄せられた参加者からの感想では、「事前に何度も調べ、直接現場に足を運び、グループ内で協力し合ったことがよく伝わってきた」「最初に作成した動画と比べ、見やすく分かりやすく改善したことに感心した」「旭川に住んでいる人にもぜひ見てほしい動画。離れていても楽しい気もちが伝わってくる披露会だった」などのコメントが寄せられていた。
(学校 2021-01-08付)
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