幌加内小と附属旭川小 遠隔合同授業 対話的学びで考え広げ 4年算数「くらべ方」(学校 2020-12-25付)
互いの解き方や考え方を理解した
【旭川発】幌加内町立幌加内小学校(米津理臣校長)と道教育大学附属旭川小学校(南部正人校長)は18日、ビデオ会議システムGoogle Meetを活用し、4年生を対象とした遠隔合同授業を行った。附属旭川小の三村仁教諭を中心に、幌加内小の林早苗教諭とのチーム・ティーチング(TT)による算数の授業を展開。児童は対話的な学びを通して互いの考え方の違いを理解し、それぞれの考えをさらに広げる機会とした。
次年度までに導入されるICT環境の活用に向けて準備を進めている幌加内小は、主体的・対話的で深い学びを実現するためのツールとしてのICTの有効な活用方法などを検証しようと、附属旭川小に協力を依頼。現在配備されているICT機器を利用し、幌加内小4年生9人と附属旭川小4年2組35人が遠隔合同授業を行った。
三村教諭と林教諭のTTによるこの日の授業は、算数の単元「くらべ方」(4時間扱い)の導入場面に当たる1・2時間目。問題「大根とキャベツのどちらが値上がりしたか」について、プリントに式や計算、数直線を用いて自分の考えを書き、カメラで映し出しながら互いに交流した。
幌加内小では、〇×カードを用意して、附属旭川小の三村教諭に画面上で自分の意思を伝えるために工夫した。
この日は、幌加内町教委の小野田倫久教育長をはじめ、町内小・中学校長、GIGAスクールサポーターらが授業を参観。ICT導入に当たっての課題などを交流する機会となり、町内での活用に向けての可能性を感じていた。
授業後、児童からは「いつも同じ学校の友達の考え方を聞いているが、ほかの学校の友達の考え方を聞くことができて良かった」(附属旭川小)、「はじめは分からない部分もあったが、附属小の友達や先生の説明を聞いて分かるようになった」(幌加内小)などの感想が寄せられた。
米津校長は「人前での発表やカメラの前に立つことが苦手だった児童が、発言等を繰り返す中で、堂々と発表できるようになったことが一番の収穫。今後も、このような機会を計画的に設けていきたい」と話していた。
(学校 2020-12-25付)
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