学校力向上実践指定校 北広島市大曲小 既習の方法で解答導く 公開研究協議会で算数披露
(学校 2020-12-24付)

北広島大曲小・公開研究会
30人がオンラインで参加

 道教委が進める学校力向上に関する総合実践事業の実践指定校・北広島市立大曲小学校(比良彰男校長)は18日、同校で公開研究協議会と地域連携研修事業研修会を開いた。ウェブ会議システムZoomを用いて、5年生算数科「面積の求め方を考えよう」の授業を配信。児童は、図形を変形させることで既習の求積方法を使って解答を導くことができることを理解した。

 大曲小は「基礎的・基本的な学力を身に付け、共にねばり強く学ぶ子供の育成~算数科における対話を生かした学びの深化」を研究主題に、前年度から研究を開始。本年度は、①「できる」を保障する授業モデルの追求②児童の実態に合わせた学びの振り返り・スタンダード化を目指した実践の整理―に取り組んでいる。

 当初は3年次の研究を計画していたが、コロナ禍で必要な学びを保障することに重点を置くため、研究年次を1年延ばした。

 協議会は、同校における主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の取組を発信し、広く参加者からの意見を聞くことで検証・改善の機会とするとともに、教員の資質向上に資することが目的。

 北広島市教委は、オンライン配信に向けて機器の貸し出しや人的援助などの支援をしており、取組を市内および石狩管内小・中学校に積極的に紹介している。

 管内小・中学校の教職員約30人がZoomを用いて参加した。

 公開した5年算数科「面積の求め方を考えよう」の授業は、下村真弓教諭が指導。平行四辺形など既習の求積方法をもとに、三角形の面積の求め方を考えさせた。

 既存の三角形を変形させ、式を立てて面積を求めた児童4人が発表。下村教諭は児童たちの意見をまとめて全体に確認し、対話を意識して授業を展開した。

 グループワークでは、4人の発表内容から共通点を探させた。児童の表情から困っている様子を読み取り、個別に指導する場面もあった。

 児童は「習った形にすると計算しやすいことが分かった」と授業を通して気付いたことを発表した。

 このあと、全体会で研究の概要を説明したほか、地域連携研修事業研修会として、岐阜聖徳学園大学の玉置崇教授が「主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善」と題して講義した。

(学校 2020-12-24付)

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