富良野市樹海小が兵庫の小学校と 互いの生活を伝え合う 遠隔交流 気候の違いに驚き(学校 2020-12-28付)
【旭川発】富良野市立樹海小学校(三木勝仁校長)3・4年生は12月中旬、兵庫県西脇市立双葉小学校とのオンラインによる遠隔交流学習を行った。学校紹介や質疑応答などを通して、地域や文化による違いや共通点を理解。画面に映し出された外の様子から気候の違いを目の当たりにし、驚く場面もあった。
樹海小は、前年度にも双葉小と現在の5・6年生同士で遠隔交流を実施。3・4年生が市外の学校との遠隔交流を行うのは初めてで、まずは交流を通して互いを知る時間とした。
総合的な学習の時間に両校をウェブ会議システムZoomで接続し、樹海小3・4年生8人と双葉小13人が交流した。
一人ずつ交互に自己紹介で特技や好きなアニメ、食べ物などを伝え合う中、樹海小の児童は自校について紹介。画用紙でつくったフリップを示しながら、好きな遊びや給食ランキングのほか、富良野の特産物や樹海小オリジナルキャラクター、敷地内にある遊具の種類などを伝えた。
「あずまやの中で焼肉をすることもある」と話すと、双葉小から驚きの声が上がり、自分の学校の特徴をあらためて知る場面もあった。
続いて、一問一答形式で双葉小からの質問に回答。人気の教科やアニメのほか、地域性にかかわる質問が挙がった。方言に関する質問で北海道弁を紹介すると、双葉小からは生の関西弁が披露された。
また、雪は好きかとの質問に「好き。雪だるまをつくったりする」と答えたり、服装についての質問を受けて登下校時に着ているスキーウェアを着て見せたりする場面もあった。
カメラを外して雪深い外の映像を映し出すと、双葉小児童からは「すごい!」「スキー場みたい」とこの日一番の歓声が。双葉小からは雪のない外の様子が映し出され、15度を指す温度計を見て気候の違いを目の当たりにした。
交流を終えた及川紗輝さん(4年)は「関西の人はテンションが高くて面白かった。雪が降っていないことに驚いた」と地域性の違いを実感。幕田華菜さん(3年)は「どちらも同じアニメや動物が好きだということが分かった」と、場所や文化が違っても同世代として共通点があることに気づいた。
髙田萌桃さん(3年)は、「相手は面白く伝えてくれたけど、私たちはただ答えるだけだった」と自ら反省点を振り返るとともに、「次回は工夫して話したい」と意気込んだ。
担任の細川はるか教諭は、小規模校で日ごろ交流学習の機会が少ないことから、遠隔交流を通してコミュニケーション能力が高まることを期待。今回は事前に回答を準備して答えていたが、即時的なやりとりができるよう「ステップアップしていきたい」と話していた。
3学期にも同じ顔ぶれでの遠隔交流学習を予定。社会科での学習を踏まえて富良野の特産品について発表したり、兵庫県について質問したりできるよう準備していく。
(学校 2020-12-28付)
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