札幌市の避難場所運営研修　３年度は小・中５０校で　ＨＵＧ実施　運営能力向上へ

（札幌市 2021-02-05付）

　札幌市危機管理対策室は令和３年度の避難場所運営研修を小・中学校合わせて５０校で実施する予定だ。新型コロナウイルス感染症の影響で前年度中止とした避難所運営ゲーム（ＨＵＧ）は実践的経験、知識を習得する観点から実施する。研修期間は、夏季休業開始時期から２月末まで。避難場所運営にかかる的確な初動対応と基本的な行動の確認を行い、災害時の避難所の開設、運営能力の向上につなげる。

　研修の対象は、指定避難所（基幹）の開設・運営を担当する区職員、教職員および地域住民。平成２７年度から実施している。

　令和２年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で研修時間を短縮。避難所運営ゲーム（ＨＵＧ）は実施しなかった。

　３年度は、実践的経験、知識を習得するため、ＨＵＧの実施を計画。中央小学校など小学校２９校、柏中学校など中学校２１校で実施する予定だ。

　４年度までに指定避難所となっている小・中学校での研修は一巡する。特に学校数が多い北区・東区は、４年度も小・中学校合わせて１０校以上で実施するとしている。

　研修は、①札幌市の防災体制および避難所の開設・運営の基本的な考え方の研修②感染症対策を取り入れた避難所開設の初動対応の確認③防災行政無線、暗証番号キーボックス、受水槽および備蓄物資等の学校施設の確認、取扱い④避難所運営ゲーム（ＨＵＧ）―の内容で行う。

　ＨＵＧを実施するに当たり、研修時間は概ね２時間３０分を想定。研修期間は、３年の夏季休業開始時期から４年２月末までとし、各実施校１回の実施を予定している。

　感染症の影響を考慮し、研修参加者数を調整。各区役所の避難所班等の職員４～８人、研修実施校の学校教職員２～４人、地域住民１５人程度としている。

　今後、各実施校は、５月中旬ころまでに実施日程を調整。地域住民の研修の参加については、実施校校区内のまちづくりセンターに依頼する。

　なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大等によって緊急事態宣言が発令される期間は、研修を延期または中止するとしている。

　３年度実施予定校はつぎのとおり。

▽中央区＝中央小、円山小、山鼻南小、柏中

▽北区＝屯田小、新陽小、新琴似南小、新光小、新琴似緑小、屯田西小、新琴似中、北陽中、新川中、光陽中、新川西中

▽東区＝栄北小、元町北小、伏古小、伏古北小、明園中、栄中、栄南中、栄町中

▽白石区＝白石小、本郷小、平和通小、白石中

▽厚別区＝ノホロの丘小、もみじ台南中

▽豊平区＝月寒東小、しらかば台小、あやめ野小、八条中

▽清田区＝平岡中央小、清田中

▽南区＝藤の沢小、藤の南小、石山緑小、定山渓中、南が丘中

▽西区＝手稲東小、発寒西小、西野第二小、宮の丘中、福井野中

▽手稲区＝富丘小、新陵小、前田中、稲穂中、前田北中

(札幌市 2021-02-05付)