地域課題への対応テーマ　災害経験もとに提言へ　札幌市社会教育委員会議

（札幌市 2021-02-08付）

　札幌市社会教育委員会議は、今期協議テーマの報告書『地域課題に対応する社会教育の在り方について～災害の経験から考える』の取りまとめ作業を進めている。１月の会議では、「災害の経験からみえてきたこと」など４項目からなる構成案について協議。今後、会議内容をもとに素案をまとめるなど、来年６月の報告書提出に向けて準備を進める。

　市社会教育委員会議は２年に１度、協議テーマを設定。委嘱を受けた社会教育の関係者や学識経験者からなる社会教育委員がそれぞれの立場から地域課題の解決に向けた取組について調査や研究を展開。２年目に提言書を作成している。

　１月２９日の第９回社会教育委員会議で、報告書のタイトル、記載内容の概要などを含めた構成案を提示。これまでの会議で検討した結果、タイトルは「地域課題に対応する社会教育の在り方について～災害の経験から考える」と設定した。

　①協議テーマについて②災害の経験から見えてきたこと③社会教育が果たすべき役割④明日の地域を創る５つの提案―の４項目で構成。

　①については、「災害」をテーマとした背景・目的を記載。

　②は、これまでの協議で、各委員から示された様々な意見を整理して記載。社会教育でアプローチできる課題を抽出し、提案へ結び付くよう展開する。

　③は、前項で抽出した課題を、中央教育審議会答申を踏まえ、「ひとづくり」「つながりづくり」「地域づくり」の視点で整理。社会教育が果たすべき役割や今後求められる方向性を記載する。

　④については、③で記載した３つの視点に基づく方向性などをもとに、今後取り組むべき具体的な方策を記載するとした。

　２９日の第９回会議では、委員から④について意見が出され、再度検討。

　今後の会議で協議し、来年６月の提出に向け準備を進める。

(札幌市 2021-02-08付)