３区分で研修方向性を　道教委　目指す保育者像の案

（道・道教委 2021-03-10付）

　道教委は、仮称・センターが目指す保育者像の案をまとめた。道幼児教育推進センターによる研修内容を検討する方向性を示すもの。キャリアステージをスタート・ミドルリーダー・リーダーの３区分に設定し、求める資質・能力に「要領等の理解推進・改善」など４点を定めた。

　５日にオンライン開催された第３回道幼児教育推進協議会研修の在り方検討部会で明らかにした。

　道教委の道教職員研修計画では、幼稚園に関する教員育成指標を定めているが、認定こども園、保育所に関しては定めていない。

　このため、教員育成指標を基本として、目指すべき研修の方向性を示すセンターが、目指す保育者像の作成に向けた検討を開始した。作成するものは、各幼児教育団体が実施している研修や保育者の育成方針を拘束するものではないとしている。

　キャリアステージを、スタート期（新規採用～）、ミドルリーダー期（主任クラス）、リーダー期（副園長～園長クラス）に設定。

　中央教育審議会の答申「“令和の日本型学校教育”の構築を目指して」を踏まえ、求める資質・能力に「要領等の理解推進・改善」「小学校教育との円滑な接続の推進」「教育環境の整備」「特別な配慮を必要としている幼児への支援」を定めた。

　教育環境の整備に関し、ミドルリーダー期においてはICTの特性や使用方法などを考慮し、幼児の体験を豊かにする工夫をして活用すること、体験的な事故の未然防止訓練の企画や事故予防の研修の実施などを挙げている。

(道・道教委 2021-03-10付)