学校閉庁日２年度実施状況　９日以上２年連続１００％　道教委　コロナで緊急連絡増

（道・道教委 2021-03-11付）

令和２年度学校閉庁日の設定状況・札幌市立除く（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は、道立・市町村立学校（札幌市除く）における令和２年度学校閉庁日の実施状況をまとめた。学校閉庁日を年９日以上実施している学校の割合は１００％で、２年連続でアクション・プランの目標を達成。学校閉庁日の出勤者がゼロの学校は７７％でやや上昇し、出勤者の総数は延べ１２３８人と３割近く減少した。一方、感染症の影響で緊急連絡の件数が増加した。

　現行の北海道アクション・プランでは、２年度末までに目指す指標の一つに「学校閉庁日を年９日以上実施している学校」の割合を１００％と設定。

　調査の対象は、道立学校２９２校、札幌市を除く市町村立小・中学校、義務教育学校、高校１２７０校の計１５６２校。本年度における夏季・冬季の学校閉庁日の設定日数を集計した。

　夏季休業期間中の設定日数は、「３日」が道立学校９２・１％、市町村立学校７４・４％、合計７７・７％、冬季休業期間中は「６日」が道立学校９５・２％、市町村立学校５９・６％、合計６６・３％で最も多かった。

　夏季・冬季を合わせた年間の日数は「９日」が道立学校と市町村立学校を合わせ５６・７％。「１０日以上」が４３・３％となった。全学校で９日以上となったのは２年連続。

　学校閉庁日の出勤者がゼロだった学校の割合は道立学校６１・０％、市町村立学校８０・９％、合計７７・１％となり、前年度を３・８ポイント上回った。

　出勤者数は延べ１２３８人（夏季８０８人、冬季４３０人）で、前年度の１６９２人から大きく減少。

　閉庁日に緊急連絡の件数がゼロだった学校は、道立学校９４・２％、市町村立学校９７・２％、合計９６・７％で、前年度より１・７ポイント減少した。

　緊急連絡の件数は１１３件（夏季２１件、冬季９２件）で、８３件増加した。内容は、ＰＣＲ検査や感染報告など新型コロナウイルス感染症関連が７３件を占めた。

　道教委は、リーフレットを作成して家庭や地域に学校閉庁日の取組の協力を要請。コロナ禍によって長期休業期間が短縮される中で学校閉庁日の９日以上が１００％となったことについて「取組開始から３年が経過し、取組の趣旨が浸透している」と分析する。

(道・道教委 2021-03-11付)