根室局 管内教育実践表彰 3校、1団体・個人に栄誉(道・道教委 2021-03-12付)
【釧路発】根室教育局は、令和2年度管内教育実践表彰の受賞者を決定した。学校教育では、羅臼町立羅臼小学校、根室市立歯舞学園、標津高校、別海高校の田村優介教諭の実践を高く評価。社会教育では、根室市内で活動するじぃ~んこども食堂実行委員会が晴れの栄誉に輝いた。17日にかけて各受賞者を訪問し表彰状を授与する。受賞者はつぎのとおり。=敬称略=
【学校教育】
▼羅臼町立羅臼小学校(野呂幸生校長、児童数130人)
地域の教育資源を積極的に活用するなど、特色ある教育活動を推進し、家庭や地域との連携を深め、開かれた学校づくりに積極的に取り組んでいる。
特に、地域と連携・協働し、ふるさと学習を全学年で行っている。とりわけ、「知床学」などの実践は、羅臼町内でのボランティア活動や地域の素晴らしさの発信を通して、児童の主体性を育むなど、大きな成果を上げている。
また、ユネスコスクール研究発表大会や、海洋教育サミットにおいて学習成果を発表しており、その実践は高く評価されている。
令和2年度ユネスコスクール全国大会ではベストアクティビティ賞を受賞した。
▼根室市立歯舞学園(西田威嗣校長、児童生徒数142人)
令和2年度に義務教育学校として開校。地域の教育資源を積極的に活用し、特色ある教育活動を推進するとともに、開かれた学校づくりに積極的に取り組んでいる。
特に、「地域の子どもは地域で育てる」を合言葉に、地域住民、保護者、漁協、学校が連携して「はぼまい学」に取り組み、その中で、地域活性化プランと題して、地域の課題解決のための提言を行う授業を実施するなど、児童生徒の郷土を愛する心の育成に大きな成果を上げている。
また、地域住民や漁協と連携しながら、前期課程の地引網体験、後期課程のさんまの薫製づくりを行うなど、9年間を通した水産学習は高く評価されている。
▼標津高校(森田泰史校長、生徒数125人)
平成28年度から避難所運営ゲーム(HUG)による防災減災活動を開始し、生徒の防災減災に対する意識の向上に積極的に取り組んでいる。
特に、令和元・2年度に「防災教育チャレンジプラン」の採択を受け、生徒が主体となって、避難所設置・運営訓練REAL HUGを実施したほか、生徒会が中心となり、標津町役場の協力を得て、標津町版オリジナルHUGを製作し、町民の防災意識を高める取組を行うなど、自校はもとより地域の防災教育の推進に大きな成果を上げている。
また、標津町版オリジナルHUGの作成によって、高校、地域住民および町役場との連携が強化され、地域循環型の防災教育の構築・推進が期待できる。
平成29・30年度にはアクサユネスコ協会「減災教育プログラム」、令和元・2年度には防災教育チャレンジプラン実行委員会「防災教育チャレンジプラン」に採択された。
▼田村優介(別海高教諭)
ミドルリーダーとして学習指導や学校教育の推進における能力が高く、また、初任段階教員研修の講師を務めるなど、自校のみならず管内の若手教員の指導・育成にも尽力している。
特に、キャリア教育推進部長として、自校におけるキャリア教育の課題を明確にし、「自己のあり方を見つめさせ、目指す姿の実現へ向け実践できる生徒の育成」のため、校内における研修を充実させた。
また、主体的・対話的で深い学びの実現に向け、日常生活の諸課題や、答えが一つに定まらない問いを探究しながら解決へと向かわせる授業づくりなど、創意工夫を生かした特色ある授業を展開しており、その成果は道教委の事業等を通じて全道に広く発信され、活用されている。
令和元年度授業改善セミナー数学スペシャリスト、元・2年度初任段階教員研修講師を務める。
【社会教育】
▼じぃ~んこども食堂実行委員会(成田文子委員長、根室市)
子どもの孤食や高齢者の孤立、地域コミュニティの希薄化などの課題解決に向けて、関係機関等とも連携しながら、こども食堂の活動を通じて家庭と地域のつながりの場を創出し、積極的に活動している。
令和元年6月15日の第1回以来、2ヵ月に1回を基本として実施。栄養バランスのとれた食事を提供するとともに、昔遊びや紙芝居のブース、吹奏楽の演奏などの場づくりにも力を入れ、子どもたちや高齢者が世代を超えて交流できるよう工夫している。
2年11月には新型コロナウイルス対策緊急支援プロジェクト「むすびえ・こども食堂基金」の助成を受けるなど、新型コロナウイルスによる地域住民の孤独感の緩和にもつながる活動を展開している。
(道・道教委 2021-03-12付)
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