道教委 プログラミング教育成果報告会 失敗恐れない工夫を 研究実践20校の教員が発表(道・道教委 2021-03-16付)
オンラインで約70人が参加した
道教委は12日、プログラミング教育事業成果報告会をオンライン開催した。研究実践校20校の教員が、音楽、作図、アニメーションなどプログラミング教材を活用した様々な授業実践を発表。講評で、千歳科学技術大学の山川広人専任講師と道教育大学函館校の山口好和准教授は、各教員の創意工夫ある取組をたたえ、日常的で身近な内容と関連付けるなどプログラミング教育のポイントについて助言した。
報告会は、プログラミング教育事業の研究実践校の教員等による実践交流や協議を通し、事業の成果と課題への理解を深め、今後の実践研究や成果の普及を図ることが目的。
道庁別館と各実践指定校、各教育局などをウェブ会議システムで接続し、約70人が参加した。
開会に当たり髙木順一教育環境支援課長は「コンピューターを活用した授業づくりの先駆者として、これまで実践した内容の有効性を存分に発表し、今後各学校が目標とするモデル校としての役割を担ってほしい」と期待した。
続いて、各実践校が発表。様々な教科において音楽、作図、アニメーション制作などのプログラミング教材を活用した取組を報告し、目標達成のための授業展開、年間指導計画の改善などの成果を示した。
幌延町立幌延小学校は、民間企業の協力のもと、地図アプリを活用した避難経路や施設を調べる防災学習の取組を紹介。美瑛町立美瑛小学校は、学年が上がるほど「授業が難しい」と回答する子どもの割合とともに、「プログラミングが楽しい」と回答する割合も高くなるなど、難易度の高さが意欲の向上につながっている現状を伝えた。
各グループの発表後、山川専任講師と山口准教授が講評。各教科で様々な工夫がされていると高く評価し、授業でプログラミング教育を取り入れる際は日常的で身近な内容と結び付けること、児童が失敗を恐れないために工夫することの大切さを示した。
最後に、「1人1台端末の有効な活用について」と題して行政説明。1人1台端末の整備前に細かな課題を想定し対策すること、学習支援ツールの機器設定や各種機能を把握することなどを求めた。
(道・道教委 2021-03-16付)
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