近代美術館　招き猫亭コレクション　猫まみれ展　幅広いジャンル３５１点を　４月４日まで　

（道・道教委 2021-03-16付）

猫を題材とした多様な作品を展示（クリックすると拡大表示されます）

　道立近代美術館は、特別展「藤沢市所蔵　招き猫亭コレクション　猫まみれ展ＭＡＸ」を開催している。猫を題材とした美術作品を収集する匿名コレクター・招き猫亭が神奈川県藤沢市に寄贈した作品のうち、３５１点を展示。油彩画や日本画、陶磁器など、幅広いジャンルで描かれた猫の姿を観覧できる。４月４日まで。

　匿名コレクター・招き猫亭は、約４０年にわたって猫を題材とした美術作品を収集してきた。

　平成３０年、神奈川県藤沢市に６２３作品を寄贈。同展では、うち３５１点を展示している。

　猫まみれ展は、これまで全国の各会場で好評を博し、道内では函館、旭川、帯広、釧路の４都市で開催された。今回は初めて札幌を会場とし、展示作品数を増やして開催。

　招き猫亭が作品収集を始める契機となったレオナール・フジタ（藤田嗣治）の作品から、江戸時代の浮世絵師・歌川国芳、１９世紀末パリの画家・スタンラン、日本近代絵画史に名を残す竹久夢二、岸田劉生のほか、現在活躍する横尾忠則、籔内佐斗司、山本容子まで個性豊かな作家たちの幅広いジャンルの作品を取りそろえている。

　また、「猫まみれキャンペーン」として事前に猫の写真を募集。採用された２２匹の猫たちを特別広報部員と称し、会場内の作品紹介パネルに活用している。

　展示会場入口付近にはパーテーションパネルが設置されており、来場時に愛猫の写真を持参すると貼付が可能な参加型展示も行っている。

　展示担当者は「多様なジャンルがそろっており、コレクターの熱意が伝わる。観覧する中で、多くの作品の中から好きな猫を見つけてほしい」と話している。

　４月４日まで。毎週月曜日休館。

　平日の日時指定不要券（前売り）は一般１１００円、高大生６００円、小中学生３００円。土日祝の日時指定券（前売り）は一般１３００円、高大生７００円、小中学生４００円。当日会場販売券は、平日が一般１３００円、高大生７００円、小中学生４００円。土日祝は一般１５００円、高大生８００円、小中学生５００円。なお、未就学児（要保護者同伴）および障害者手帳所持者などは無料。

(道・道教委 2021-03-16付)